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人工木ウッドデッキ塗装の完全ガイド|DIYで失敗ゼロ!『パワープロテクト』で8年放置デッキが蘇った実例

人工木ウッドデッキ塗装の完全ガイド|DIYで失敗ゼロ!『パワープロテクト』で8年放置デッキが蘇った実例

我が家は8年前に一条工務店で建てたのですが、外構の一つとして屋外に人工木ウッドデッキを敷いています。人工木デッキというと「メンテナンスフリー」「塗装不要」と言われがちですよね。私も8年前に人工木デッキを設置した当初は、「もう塗り直しなんてしなくていいんだ!」と安心していました。ところが年月が経つにつれ、デッキ表面の色がどんどん薄くなり、白っぽく色褪せてきたのです…。さらにバーベキューの油汚れやらカビなんかも目立ってきて、せっかくのウッドデッキがなんだか古ぼけた印象に。

「人工木でも塗装でキレイにできるのかな?」「塗ったら逆に剥がれたりしない?」――そんな疑問が浮かびました。結論から言えば、人工木ウッドデッキも塗装可能です!最近は人工木専用の塗料も各メーカーから登場しており、DIYで塗り替えて見た目を蘇らせることができます。塗装は必須ではありませんが、放置して見た目が悪くなるくらいなら塗ってしまった方が断然気持ちがいいですよね。

そこで本記事では、なぜ人工木が色褪せるのか、そして塗装しないとどうなるのかといった基礎知識から、私が実際に選んだ塗料「パワープロテクト」と他社製品の比較、DIY vs 業者依頼の費用や手間の違い、塗装手順や失敗しがちなポイント、メンテナンス方法、FAQ、最後に塗装して実感した効果まで、盛りだくさんで解説します。初心者の方でもDIYで失敗ゼロを目指せる内容になっていますので、ぜひ最後までお付き合いください!

エコ丸

我が家の人工木ウッドデッキの面積は約18㎡(約10畳)の大きさなので、それを塗装した実例になります

目次

なぜ人工木ウッドデッキは色褪せるのか?

なぜ人工木ウッドデッキは色褪せるのか?

「人工木(樹脂木)なのに色褪せるの?」と思われるかもしれません。人工木は木粉とプラスチック樹脂を混ぜて成形した材料で、腐食やシロアリ被害がない頑丈さが売りです。しかし紫外線や風雨にさらされると、表面の色素が抜けたり劣化したりしてしまいます。天然木と同じように、長期間使っていると退色(色あせ)や黒ずみが発生するんですね。

特に太陽光中のUV(紫外線)が曲者で、樹脂部分が白っぽくチョーキングしたり、木粉部分が日焼けして色が飛ぶことで、全体に白ボケしたような見た目になります。私のデッキも設置後3年ほどで「あれ、こんなに薄い色だったっけ?」という状態になり始め、8年経った今では新設時の色が思い出せないほどでした…。また湿気や汚れの影響でカビや藻が発生すると、黒っぽいシミが点々とついて汚く見えることも。人工木自体は水を弾く素材ですが、表面に細かいザラつきがあるため汚れは完全には防げず、年月とともに蓄積してしまうのです。

あと我が家の場合、デッキの上でバーベキューをよくやるので、その油が飛び散って油汚れになってしまっていました。

要するに、人工木も屋外で使えば色褪せ・汚れは避けられないということです​。ただし構造自体は頑丈なので、見た目さえ気にしなければ機能上は問題なく使い続けられます(腐ったりボロボロにはなりません)。「色が薄くなるのは味」と割り切る方もいますが、やっぱり最初の美しい色合いを取り戻したい!と思う方も多いでしょう。そこで登場するのが人工木対応の塗料というわけです。

人工木ウッドデッキを塗装しない場合のデメリットと寿命

人工木ウッドデッキを塗装しない場合のデメリットと寿命

人工木デッキをこのまま塗装せず放置したらどうなるでしょうか?まず見た目の劣化がどんどん進みます。色あせはさらに進行し、グレーがかった白っぽい板になってしまうかもしれません。黒ずみ汚れも蓄積する一方です。せっかくのウッドデッキなのに古びた印象が強くなると、庭に出るのもテンション下がりますよね…。見栄えが悪いとご近所やお客様からの印象もイマイチになるかもしれません。

また、表面の劣化が進むと細かいささくれのように樹脂と木粉の混合物がザラザラしてくることがあります。実際、劣化が激しい人工木では表面が脆くなって薄皮状に剥がれてくるケースもあります。そうなると素足で歩いたときにザラつきを感じたり、掃除もしにくくなるデメリットがあります。

寿命の面では、塗装しなくても人工木材の耐用年数はおおむね15年程度と言われています。腐ることはないので15年以上経っても壊れはしにくいですが、やはり年数相応に色ムラや表面劣化は出てくるでしょう。私のデッキも「このままではあと数年で見た目ボロボロだけど、素材自体は健在」という状態でした。最終的に見た目の問題で張り替えを検討する人もいるようです。それってすごくもったいないですよね。板自体は使えるのに、色あせただけで交換するなんてコストも資源も無駄です。

塗装しないままだと、結局は「色あせたまま我慢して使い続ける」か「高額な費用をかけて交換する」かの二択になります。人工木は安くない材料ですし、撤去・処分・再施工となれば数十万円規模の出費になることも…。そう考えると、適切なタイミングで塗装してリフレッシュするメリットは大きいです。塗装によって見た目が蘇れば、デッキへの愛着も復活し、また家族でバーベキューを楽しんだりと活用頻度も上がるかもしれません。

まとめると、塗装しないデメリットは「美観の低下」と「愛着や活用度の低下」、そして放置しすぎるといずれ交換リフォームという大掛かりな話になりかねないことです。逆に言えば、塗装すればそのデメリットを解消できる可能性が高いわけですね。

エコ丸

ちなみに我が家の人工木ウッドデッキはLIXILの「樹ら楽ステージ」です

人工木ウッドデッキの塗料としてパワープロテクトを選んだ理由と他塗料比較

人工木ウッドデッキの塗料としてパワープロテクトを選んだ理由と他塗料比較

人工木デッキを塗装しよう!と決めた私は、まずどんな塗料(ペンキ)を使えばいいのかリサーチしました。幸い今は人工木対応の塗料が何種類か市販されています。主な候補は次の3つでした。

  • 和信ペイント「パワープロテクト」 – 人工木デッキコートという名称で、人工木専用に開発された水性塗料。
  • アサヒペン「水性人工木ウッドステイン」 – 大手塗料メーカーの人工木用ステイン(着色剤)。水性で低臭タイプ。
  • BAN-ZI社「ALL WOOD(オールウッド)」 – 塗料メーカーBAN-ZIが出した業界初の人工木対応塗料。

私が最終的に「パワープロテクト」を選んだのにはいくつか理由があります。他の塗料と特徴・耐久性・価格を比較しながら、その理由を説明しますね。

パワープロテクトの特徴・カラバリ・耐候性

まず「パワープロテクト」は、DIYユーザー向け塗料で定評のある和信ペイント社が開発した人工木専用水性塗料です。特徴を箇条書きにすると:

  • 色あせた人工木の色を復活させる目的の塗料で、紫外線吸収剤配合により再度の白ボケ・色褪せを抑制。屋外環境での耐候性(劣化しにくさ)を高める成分が入っています。
  • 防カビ剤配合で、塗装後はカビ・藻の発生も抑えてくれます​。
  • 水性塗料なのでニオイが少なく乾きも速い。20℃で約2時間乾燥と記載があります。扱いやすく、工具の水洗いも可能です。
  • 有害な成分を含まず、劇物指定などもない安全な塗料。DIYでも安心して使えます。

カラー展開はクリヤー(透明)と3色の着色タイプがあります。着色色はペールオレンジ・ブラウン・ダークブラウンです。クリヤーは2回塗り推奨ですが、色付きは1回塗りでOKとのこと。私のデッキは元々ブラウン系だったので、今回はブラウン色を選びました。塗料自体の色味は薄めで、あくまで元の色を自然に補う感じです。ガッツリ塗膜を作って色替えする塗料ではない点に注意してください。メーカーも「デッキ材の色変更には使用できません」と明記しています。つまり、今の色合いをベースに濃くする・鮮やかにする用途ですね。

耐久性(耐候性)については、新品の人工木に塗っておけば色あせ自体を遅らせる効果もあるとのこと​。実際、パワープロテクトを施工した後の再退色をどれくらい防げるか気になりますよね。和信ペイントのアドバイスでは、年に1回程度の塗り直しをすると防色・防カビ効果が長持ちするそうです。屋外木部用の保護剤としては標準的な頻度かなと思います。クリヤーだと特に紫外線を直接受けるので毎年塗り足すのが望ましいようです。着色タイプなら顔料が入っている分もう少し持つかもしれませんが、いずれにせよ数年おきの再塗装は視野に入れましょう。

価格面では、0.7kg缶(着色)で約2,500円前後、1.6kg缶で5,000円弱です。我が家の人工木ウッドデッキの面積(約10畳)の場合、1.6kgでも半分以上残りましたよ。来年も塗装する場合もこのあまり分でまかなえそうです。ホームセンターやネット通販で手軽に入手でき、コスパも納得の製品でした。

エコ丸

私はホームセンター「カインズ」で購入しましたがアマゾンの方が安かったので失敗しました。。

アサヒペン社の水性人工木ウッドステイン、BAN-Z社のALL WOODとの比較(耐久年数・価格)

他の2製品についても簡単に比較しておきます。まずアサヒペン「水性人工木ウッドステイン」ですが、こちらも人工木専用の水性塗料です。特長として低臭で塗りやすく、UVカット成分配合、防カビ・防藻効果ありと、パワープロテクトと似た性能です。クリヤー2回・着色1回塗りでOKといった使用方法も共通しています。カラーバリエーションはクリヤー含め4色(ライトオーク、ウォルナットなどの木目色系が揃っています)で、色褪せた人工木を一度で復活させる着色力を謳っています​。価格は0.8L缶で2千円前後、1.8Lで3千円前後と非常にお手頃​。大容量でも安価なのでコスト重視なら有力候補でしょう。

耐久年数について公式な記載は見当たりませんでしたが、「長期間美しく保ちます」とあるので数年単位の持続効果は期待してよさそうです。口コミでは「3年で白っぽくなったデッキが見違えた」という声もあり、DIYユーザーにも使われているようです。私がアサヒペンを選ばなかったのは、単純に近所の店で在庫がなかったのと、色味が微妙に合うか不安だったためです(こちらはライトオークやウォルナット系で、我が家のデッキ色には和信のブラウンの方がマッチしそうでした)。

次にBAN-ZI社の「ALL WOOD」です。これは業務用でも使われる本格的な塗料で、なんと世界初・業界初で人工木への塗装を可能にしたという触れ込みです。最大の特徴はカラーバリエーションが豊富なこと!オフホワイトからダークブラウンまで定番12色をラインナップし、希望があれば調色までしてくれるという徹底ぶり。高発色で模様替えにも最適とされ、人工木を全く別の色に塗り替えることも可能です。例えば、もともと茶色のデッキをグレーに塗り替える…なんてこともこの塗料ならできます。

ALL WOODは密着性が非常に高く、人工木にも木製品にも一括して塗れる汎用性があります​。食品衛生法適合の安全性も確保されており、屋外家具やログハウス、玄関ドアにまで使えるとされています。プロ向けだけあって塗装条件や下地処理の注意も細かく、5℃以下や湿度85%以上では塗装不可などシビアな指示があります。劣化した人工木では別売プライマー(2液スプレー)を下塗りする必要があるなど専門的ですが、その分「普通は塗装できない劣化人工木も対応可能」にしています。

耐久性は明確な数字はないものの、高耐候の成分配合でしょうから相応に長持ち(5年以上?)しそうです。価格はお世辞にも安くなく、0.7Lで5~6千円程度、大きい缶だと16kg入りで数万円とプロユース価格です。DIYでちょっと塗るにはコスト高ですが、「好きな色に大胆イメチェンしたい」「劣化が激しいのでしっかり塗膜を作りたい」場合には選択肢に入ります。

まとめると:

  • 手軽さ・価格重視なら → アサヒペン「水性人工木ウッドステイン」:安価で入手しやすい。色は限定的だが標準的な茶系が揃う。
  • バランス重視なら → 和信「パワープロテクト」:DIYしやすく、防腐効果も◎。元の色合い復元に最適​。
  • 色こだわり&本格派なら → BAN-ZI「ALL WOOD」:色替え可能でプロ仕様の性能。予算と手間はかかるが最も自由度が高い。

私は上述の理由からパワープロテクトを選択しましたが、デッキの状態や求める仕上がりによってベストな塗料を選んでくださいね。

人工木ウッドデッキの塗装DIYと業者依頼の費用・手間比較

いざ塗装するとなったとき、「自分でやるか、業者に頼むか」も悩みどころですよね。ここではDIYとプロ施工、それぞれの費用目安や手間の違い、メリット・デメリットを比較してみましょう。

プロ施工の相場とメリット/デメリット

まず業者(プロ)に依頼する場合の費用相場ですが、一般的な木材ウッドデッキ塗装の場合で1㎡あたり4,000~6,000円程度と言われます。人工木の場合も下地処理など手間はかかりますが、概ね同程度の料金が目安でしょう。例えば10㎡のデッキなら4~6万円前後が塗装費用の目安となります。実際には劣化具合や使用塗料によって変動しますが、DIYより人件費分高くなるのは確実です。

プロに頼むメリットは何と言っても仕上がりと安心感です。下地処理(高圧洗浄やサンディング)から丁寧に行ってくれますし、塗料選定もプロ任せでOK。自分では難しい劣化部分の補修や、細部までムラなく塗るテクニックも持っています。乾燥時間や天候も見計らって作業してくれるので失敗が少なく、もし不具合があれば対応してもらえる安心感もあります。また、自分ではとても塗れない広い面積や複雑な形状のデッキでも、プロなら短期間で仕上げてくれるでしょう。時間と労力を節約できる点は大きなメリットです。

一方でデメリットはやはり費用が高いことと、日程調整の手間です。数万円~の場合、材料費の何倍ものコストになります。「見た目が気になるだけなのにそんなに払えない…」という方にはハードルが高いですよね。また業者さんの繁忙期(春~秋)は予約が立て込みますし、天候不順で延期になることもあります。他人を自宅に入れて工事してもらう煩わしさも多少あるでしょう。さらに、人工木デッキの塗装を引き受けてくれる業者自体がまだ少ない可能性もあります(一般的な塗装屋さんは主に天然木デッキや外壁塗装がメインで、人工木塗装は珍しい作業です)。

総合すると、「お金で解決して確実に綺麗にしたい」なら業者依頼もアリですが、費用対効果を考えるとDIYで挑戦する価値は十分にあります。実際、今回私もDIYで塗装を行い、材料費は数千円程度で済みました。(※DIYの具体的な費用内訳と作業体験談は、後述のパートで詳しくご紹介します。)

【実録】8年間放置した我が家の人工木ウッドデッキのビフォー・アフター

まずは結論からということで、少し大げさかもしれませんが以下が8年間ノーメンテだった我が家の人工木デッキがパワープロテクト塗装で見事によみがえった写真(左:ビフォー、右:アフター)になります。写真ではそこまで?と思われるかもしれませんが、実物はもっとキレイなんです。

以下の写真はパワープロテクトを塗ったところと塗っていないところを撮ったものです。左側の1枚が塗ってあり、それ以外は塗っていない状態(洗剤で洗っただけの状態)です。これを見てもその差が分かると思います。

個人的には非常に満足のいく仕上がりになりました。次からはどうやってパワープロテクトを塗装していったのかの作業手順を細かくお伝えしていきます。

人工木ウッドデッキの塗装に必要なものと手順を徹底解説(STEP別)

手順に入る前に塗装に必要なものをご紹介しておきます。

エコ丸

ちなみに今回の塗装に掛かった費用は全部で約5100円、作業時間は約4時間でした。

塗装に必要なもの

まずは塗装の前に人工木ウッドデッキを洗剤で洗う必要があるので、そのために必要なものは以下です。

  • バケツ
  • 雑巾
  • 中性洗剤(家庭で使っている食器洗いの洗剤)
  • カビハイター(カビが気になるところに使用)
  • デッキブラシ

家にあったものを使用したため出費0円

人工木ウッドデッキの掃除に必要なもの

続いて塗装に必要なものは以下です。

  • パワープロテクト(1.6kg缶)⇒約4000円
  • コテ刷毛(はけ)⇒約700円
  • 刷毛(はけ)⇒約200円
  • パワープロテクトを入れる容器⇒100円(100均)
  • 紙やすり(100番~240番ぐらい)⇒100円(100均)

合計 約5100円

人工木ウッドデッキの塗装に必要なもの

塗装の手順・やり方

それでは塗装の手順とやり方を見ていきましょう。

STEP
ホウキで葉っぱやゴミをはく

一番最初に人工木ウッドデッキの上をホウキではき、葉っぱやゴミを取り除きます。

ホウキで葉っぱやゴミをはく
STEP
水洗いする

続いてデッキブラシを使って水洗いをします。ここである程度の黒すみや汚れを落としてしまいましょう。

STEP
中性洗剤で油汚れを落とす

中性洗剤とデッキブラシを使って水洗いで落ちなかった汚れを落とします。我が家の場合、バーベキューの油などの汚れがひどかったので、これである程度キレイになりました。ポイントは人工木ウッドデッキの長手方向(繊維方向)にデッキブラシでこすることで汚れが落ちやすくなります。こすり終わったら水で洗い流しましょう。

水で流しただけだと洗剤が残っているため雑巾で軽く水拭きするのがおすすめです。

STEP
カビのひどいところはカビハイターを使う

デッキの端などカビがひどいところはカビハイターを使っても良いと思います。我が家の場合はそこまでしなくても中性洗剤で落ちたので使用しませんでした。

カビのひどいところはカビハイターを使う
STEP
乾燥させる

中性洗剤やカビハイターで洗ったあとはしっかりと乾燥させましょう。水切りなどを使うと早く乾きますね。

STEP
紙やすり(100-240番)で研磨する

デッキが乾いたらデッキ全面を100-240番ぐらいの紙やすりで研磨します。これをすることでパワープロテクトの塗装が浸透しやすくなるようです。

紙やすり(100-240番)で研磨する
STEP
パワープロテクトで塗装

いよいよパワープロテクトで塗装していきます。パワープロテクトは3色(ペールオレンジ・ブラウン・ダークブラウン)のラインナップがありますが、我が家はブラウンを選択しました。容器に入れる前にパワープロテクトをしっかりと攪拌させないと沈殿物が混ざってくれないので要注意です。

容器は100均で適当なものを買ってきて使用しました。

最初は上記のような毛のコテを使って塗っていたのですが、以下のコテ刷毛(はけ)を使うと見違えるほど塗装が効率的になり、約2時間ぐらいで10畳の広さの人工木ウッドデッキの塗装が終了しました。

コテ刷毛で塗装が効率的
STEP
乾燥させたら完了

パワープロテクトを塗装後は乾燥させれば完了です。速乾性がある塗料なので10分ぐらいで乾いていたと思います。

人工木ウッドデッキ塗装の失敗しがちなポイントと対処法

人工木デッキ塗装でやりがちな失敗と、その対処法(予防策)を押さえておきましょう。私も事前にいろいろ調べて注意したおかげで「失敗ゼロ」で済みましたが、以下のポイントは要チェックです。

塗料が密着しない(剥がれ)

人工木は吸い込みが少ない素材なので、汚れや劣化層が残っていると塗料がしっかり付かず乾燥後に剥がれることがあります。対策として、塗装前に表面を徹底清掃&必要に応じてサンドペーパーで軽く研磨しましょう。劣化で表面が粉っぽくなっている場合は特に目荒し(#40程度の粗目で擦る)すると密着が良くなります。不安な場合はセロハンテープテストをおすすめします。塗装前の人工木にテープを何箇所か貼って剥がし、表面材がポロポロ付いてくるようなら研磨 or プライマー処理が必要という判断材料になります。私も念のためテープで確認し、大丈夫そうだったのでそのまま塗装しました。

天候・気温の見誤り

屋外塗装ゆえに天気と気温・湿度には要注意です。雨の日や直前に雨が降った場合はNG(木部が濡れていると塗れません)。また気温5℃以下や湿度85%以上の環境も避けましょう。寒すぎると乾きが遅れ、湿度が高いと塗膜が白化したりベタつく恐れがあります。塗装後最低1日は雨が当たらない予報の日を選び、できれば日中の暖かい時間帯に作業しましょう。結露しやすい季節は午後3時頃までに塗り終える配慮も大事です。天気さえ良ければ水性塗料は2~3時間で乾きますが、「まあ曇りだけどやっちゃえ」は禁物です。私も作業日は快晴の日を選び、塗り終えた翌日も晴れてくれたので助かりました。

エコ丸

私のおすすめは春の時期の作業です。気候もちょうど良く脱水症状の心配もないですし、乾燥の面を考えても最適です。特にゴールデンウイークなどの長期連休の中で天気の良い日を選んで作業するのがおすすめです。

塗りすぎ・厚塗りによるムラ

「せっかく塗るならしっかり厚めに…」と塗料を盛りすぎると、かえってムラや艶ムラの原因になります。特にクリヤー塗料の場合、厚塗りすると乾ききらず白く濁ったり光沢が出てしまうことがあります。薄く均一に伸ばすのが鉄則です。ハケやコテバケで木目に沿ってスーッと引き、1回で無理に色を載せようとしないこと。着色タイプなら1回で十分色が付きますが、それでもベタベタ塗り重ねないよう注意しましょう(私も最初欲張って何度も塗ろうとしましたが、「あ、これ以上塗るとテカるかな?」と気付き調整しました)。もしムラになってしまった場合は、乾燥後にもう一度薄く塗り重ねて調整すると多少は均一になります。

エコ丸

作業手順のところでもご紹介しましたが、塗装はコテ刷毛を使うのが疲れなくて断然おすすめです。

周囲へのはみ出し

塗装中についやってしまうのが、周囲への塗料飛散やはみ出しです。床板の隙間から垂れて基礎や外壁に付着したり、靴について家に持ち込んでしまったり…。対策として、塗装前に養生シートやマスキングテープでしっかり保護することが大切です。特に壁際のデッキは壁にマスキングし、地面にもシートを敷いておくと安心。塗料は思った以上に飛ぶので、風の強い日は避け、服装も汚れていいもので作業しましょう。私は念入りに養生したおかげで被害ゼロでしたが、もし垂らしてしまっても乾く前に水拭きすれば落とせます。焦らず対処しましょう。

エコ丸

私はマスキングテープなどはせずにデッキ以外に塗装しないように注意して作業しました。

仕上がり後の滑りやすさ

「塗装したらデッキが滑るようになったら嫌だな」という不安もあるかと思います。実際、一部塗料の注意書きに「雨に濡れると滑りやすくなる場合あり」とあります​。私の体感では、塗装前と比べて極端に滑りやすくなることはありませんでした。パワープロテクトや人工木ステインはツヤ消しの自然な仕上がりなので、表面の質感も元と大きく変わらずサラッとしています。ただし雨天直後などは元の人工木でも滑りやすいですし、塗装後も同様です。濡れているときは滑り止めマットを敷くなど、安全面は引き続き注意してください。

以上の点を押さえれば、人工木デッキ塗装で大きな失敗は防げるはずです。ポイントは「下地8割、塗り2割」なんて言われるように、塗る前の準備と環境づくりが成功のカギですね。逆に言えば、そこさえ丁寧にやれば初心者でも十分キレイに塗れます。私もドキドキでしたが、結果的に想像以上の出来栄えに満足しています!

人工木ウッドデッキのメンテナンス頻度と再塗装のタイミング

塗装がうまくいってピカピカに蘇ったウッドデッキですが、これで永遠にOKではありません。より長持ちさせるには、今後のメンテナンス計画も考えておきましょう。

基本的に屋外木部の塗装は消耗品です。特に人工木専用塗料は「色復元剤+保護コート」のような役割ですので、時間とともに効果が薄れてきます。紫外線や風雨に晒され続ければ、塗膜中のUV吸収剤も徐々に劣化し、再び色あせが進行し始めるでしょう。ではどのくらいの頻度で再塗装すべきか?これは使った塗料や環境によりますが、メーカー推奨では1年に1回塗り直しがひとつの目安とされています。例えばパワープロテクトの場合、毎年塗り重ねていくことで防色効果を持続させることができます。

とはいえ「毎年塗装は面倒…」というのが本音ですよね 。私自身も今年ばっちり塗ったので、次は2~3年は様子を見たいと思っています。目安として、再び色味が薄く感じてきたり、撥水性が落ちて汚れが付きやすくなってきたら塗り時です。クリヤーのみで仕上げた場合は色の変化が分かりにくいので、半年~1年に一度、表面の状態チェックを習慣にしましょう。汚れが目立つようなら高圧洗浄やデッキブラシで洗い、それでも「なんだかくすんできたな」と感じたら再塗装検討です。

幸い、今回使ったような水性塗料は重ね塗りも簡単です。次回塗るときは、今回の塗膜の上から同じ塗料をサッと一刷毛するだけでOKでしょう。前回塗装から時間が経っていても、剥がれがなければ下地処理は軽めの清掃程度で済むと思います。むしろ小まめに塗り重ねていく方が常に綺麗な状態をキープできますね。木材のステイン塗装なんかでも「毎年塗ってるよ」という方がいますが、そのくらいマメな手入れをすれば人工木デッキもずっと新品同様の色合いを維持できるでしょう。

また、季節ごとの簡易メンテもお忘れなく。特に梅雨前と冬前にはデッキを掃除しておくと安心です。落ち葉や土埃を放置するとカビの原因になりますので、水洗い&デッキブラシ掛けでリセットしましょう。塗装しておけば汚れは付きにくくなっていますが、完璧ではありません。汚れたらすぐ洗う・こすれば落ちるのが塗装の良いところでもあります。

再塗装のタイミングについてまとめると、「毎年春先にチェック&必要なら塗装」がおすすめです。寒い冬を越すと多少塗膜も傷んでいるので、春~初夏の過ごしやすい時期にメンテしてあげると、その年の夏〜秋は美しいデッキで快適に過ごせます。塗料が少し余っていれば、気になったときに部分的に塗り直すこともできます(例えばよく踏むステップ部分だけ半年後にもう一度塗るなど柔軟に対応可能)。せっかく蘇ったデッキですから、これからも愛情を持ってお手入れしていきたいですね!

人工木ウッドデッキ塗装のよくある質問(FAQ)

最後によくある質問をQ&A形式でまとめました。人工木ウッドデッキ塗装に関する疑問点をここでサクッと解消しましょう。

人工木ウッドデッキにも塗装できますか?

はい、できます!ただし人工木対応の専用塗料を使うことが重要です。一般的な木材用オイルステインは人工木には浸透せず弾いてしまうためNG。最近は和信ペイント「パワープロテクト」、アサヒペン「水性人工木ウッドステイン」、BAN-ZI「ALL WOOD」など専用塗料が市販されていますので、それらを使えばDIYで塗装可能です。

塗装しなくても問題ないのでは?

構造的な問題はすぐには出ません。人工木自体は耐久性が高く腐敗しないので、色あせたままでも使い続けることはできます。ただ見た目がどんどん劣化していく点と、表面がチョーキングして手や服に白粉が付くこともありえます。また美観を放置すると最終的に交換したくなるケースも…。見栄えや快適さを維持するためには塗装が有効と言えます。塗装は必須ではありませんが、私は塗装して本当に良かったと思っています。

どんな塗料を使えば良いですか?

必ず「人工木対応」と明記された塗料を選んでください。上で挙げた3製品が代表的ですが、他にも各社から出てくる可能性があります。大事なのは「密着性と耐候性」を備えた塗料であること。市販の中ではALL WOODが総合的に高性能ですが価格高め、パワープロテクトアサヒペン水性ステインは価格手頃で扱いやすく初心者向きです​。色味や入手性に合わせて選びましょう。なお油性塗料より水性塗料の方が人工木には相性が良いです(油性は塗膜が硬くなりすぎたり密着しにくい場合があります)。

DIY初心者でも自分で塗装できますか?

できます!私自身がほぼ初心者でしたが、問題なく綺麗に仕上げられました。人工木用塗料は基本的に水性で扱いやすく、速乾性なので初心者向きです。刷毛で塗る感触もスーッと塗料が伸びていく感じで難しくありませんでした。要は下準備(清掃)を丁寧にやることと、焦らず適量を塗ることです。記事中でも触れた注意点に気をつければ、決してハードルは高くないですよ。実際Amazonレビューでも「素人ですがきれいに塗れました」「2時間ほどで塗れました」といった声があります。むしろDIYの達成感が味わえてオススメです。

塗装は何年くらいもちますか?

一概には言えませんが、2~3年程度は効果が持続すると考えて良いでしょう。パワープロテクトの場合メーカーは1年毎推奨ですが、実際には日当たり状況で差が出ます。直射日光ガンガンのデッキなら2年ほどでまた色あせが目立つかもしれませんし、半日陰なら4~5年平気かもしれません。定期的に状態をチェックして、色褪せや汚れが気になり出したら再塗装のタイミングです。こまめに塗り重ねていけば常に新品同様をキープできます。クリヤー仕上げは色変化が分かりづらいので、目安として毎年塗り直すと安心です。

新品の人工木デッキにも塗装できますか?

はい、可能です。新品状態でクリヤー塗装しておくと、UVカット効果により色あせ防止コーティングとなります。将来の色褪せを遅らせる予防策として有効でしょう。ただし新品時は表面に加工保護剤が付いていることもあるので、塗るなら設置後しばらく(数ヶ月~1年)経ってからの方が密着しやすいかもしれません。色付きで模様替えする場合ももちろん塗装可能です。保証との兼ね合いだけ確認しましょう(メーカーによっては塗装すると保証対象外になることもあるようですので取扱説明書を要チェック)。

塗装したら滑りやすくなったりしませんか?

基本的に極端に滑りやすくなることはありません。人工木ステイン系塗料はツヤ消し仕上げで、むしろ白化してザラついていた表面がしっとり滑らかになる印象です。ただし雨で濡れた時などは従来通り滑りやすいので注意が必要です。塗料によっては「履物によっては滑ることがある」との注記がありますので、気になる場合は透明の滑り止め添加剤(塗料に混ぜる骨材)を併用する手もあります。しかし通常の使用範囲では問題ないでしょう。私も塗装後にデッキ上を歩き回っていますが、特に滑りやすさは感じません。

もし塗装が剥がれてきたらどうすればいいですか?

一部でも剥離が見られたら、早めに再塗装しましょう。剥がれている箇所はカワスキ(スクレーパー)やヤスリで軽く除去し、その周辺を足付け研磨してから塗り直します。広範囲なら一度高圧洗浄機などで古い塗膜をできるだけ洗い落としてしまい、改めて塗装し直す方法もあります。劣化が激しい場合はALL WOOD用プライマーのような下地剤を使うと新しい塗料の食いつきが良くなります​。早めのリカバリーが肝心なので、「あれ、浮いてる?」と感じた段階で対処すれば大事には至りません。ちなみに私のデッキは今のところ剥がれゼロです。このまま維持できるよう見守っていきます!

まとめ:人工木ウッドデッキ塗装で得られた3つの効果

最後に、今回人工木デッキをDIY塗装したことで得られた効果を3つにまとめます。塗装を検討中の方はぜひ参考にしてください。

  • ①美観の劇的向上 – 色褪せていたデッキが新品同様によみがえり、庭全体の雰囲気が明るくなりました。木目もくっきり蘇り、家族や来客にも「デッキ新しくしたの?」と驚かれるほどです。塗装によって住まいの価値や愛着がアップする効果は絶大でした。
  • ②耐候性・耐久性アップ – 塗料のUVカット効果で今後の色あせや劣化を遅らせるバリアができました。防カビ成分のおかげで黒ずみも付きにくく、日々のお手入れが楽になります。結果的にデッキ材そのものの寿命延長にもつながり、交換費用の節約にもなります。
  • ③DIYの達成感&コスト節減 – 自分の手で塗装できたことで大きな達成感を得ました!プロに頼めば数万円かかったであろうところを、材料費わずかで済ませられた経済効果も見逃せません。【DIYで失敗ゼロ】で成功したことで自信も付き、「また将来色あせても自分で塗ればいいや」と前向きに構えられるようになりました。

いかがでしたか?人工木ウッドデッキの塗装は、決してハードルの高いものではありません。適切な知識と準備があれば、誰でもDIYで綺麗に復活させることができます。私自身、8年間放置して半ば諦めかけていたデッキが見事に蘇り、本当に塗装して良かったと実感しています。ぜひ皆さんも本記事をガイドにチャレンジしてみてください。失敗ゼロであなたの人工木デッキが生まれ変わることを応援しています!

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