我が家は一条工務店で数年前に建てました。
その際に一条の屋根一体型の太陽光パネルのみを導入しました。
大きさとしては10KW以上なので事業規模です。
今ですと、一条は太陽光パネルと蓄電池のセットの電力革命という商品を提供していますが、私が家を建てた際は、その商品はありませんでした。
今、我が家が新築するならおそらく導入しているかなと思います。
最近思うのが太陽光パネルのみの我が家にも蓄電池を後付けできるのか?ということです。
昼間の電気代が高いので、昼間は蓄電池に溜めた電気を使用すれば電気代も安くなるかな?と、ふと思ったからです。
そういった背景から一条の太陽光パネルに後付けで蓄電池を導入しようと検討しているのですが、とにかく色んなメーカーからいろんな蓄電池が出ているので何が違うのか?素人では分からないですよね?
もちろん一条工務店の蓄電池も候補なのですが。
そこで、まずは蓄電池の容量はどれぐらい必要なのか?容量の決め方はどうやったら良いのか?を私なりに少し調べてみたので備忘録がてら残しておこうと思います。
一条工務店の太陽光パネル10KW以上にはどれぐらいの蓄電池の容量が必要か?
蓄電池は容量が大きくなるほど価格も高くなるので、自分たちの家や用途に合った蓄電池を選びたいものですよね。
1日にどれぐらいの電気を使うのかで蓄電池の容量を決めるとどうなる?
蓄電池の容量を1日の電気の消費量で決めた場合どうなるでしょうか?
例えば、我が家(一条で建てたオール電化の家)の4人家族の例でいうと、1月が一番電気消費量が多く、平均55KWh/日で、年間でいうと、平均36KWh/日でした。
もし蓄電池の容量を1日の電気の消費量で決めるとすると、一番電気を使う1月を基準に考えると55KWhの容量の蓄電池が必要になることになります。
ただ、現実ではこんなに大容量な家庭用蓄電池は私は知らないですし、かなり高額になります。
2024年時点の蓄電池の価格の相場は、1KWhあたり平均18万円といわれているので、55KWhの蓄電池だと990万円という目が飛び出そうな価格ですよね。
これは現実的ではありませんね。となるとどのように蓄電池の容量を決めたら良いのでしょうか?
現実的な蓄電池の容量は?
現実的な蓄電池の容量は、現在販売されているものから選ぶとすると、蓄電池の容量は多くても10KWhぐらいではないでしょうか?
そして、電気料金は時間帯によって違いがあり、一般的に電気料金は昼間が高く、夜が安いとなっているので、夜の安い電気を買って蓄電池に溜めておき、昼間は蓄電池に溜めた電気を使う。
そして昼間に太陽光パネルで発電した電気は売電する。
もし蓄電池に溜めた電気がなくなったら、太陽光発電の電気で賄う。そんな使い方が現実的なのかもしれません。
ただ、10KWhの蓄電池でも相場からいうと工賃込みで120~240万円することになるので、この辺りは補助金なども上手く使って初期導入コストを下げたいものですね。
一条工務店の太陽光発電に同社の蓄電池を後付けすることはできるのか?
さて次は一条工務店の家に同社の蓄電池を後付けすることはできるのか?というのを調べていきましょう。
一条工務店の蓄電池は性能も良く、安いと聞くので私のように10年ぐらい前に一条工務店で家を建て、同社の太陽光発電システムを導入している家庭では、同社の蓄電池を後付けしたいと思う人も多いのではないでしょうか?
そこで、そういった後付けができるのか一条工務店に問合せしてみました。
結論から言うと、現実的ではないということでした。
残念。。
理由としては大きく以下の2つあるようです。
- パワーコンディショナーの技術的な問題
- 固定買取制度の問題
一つずつ見ていきましょう。
パワーコンディショナーの技術的な問題
パワーコンディショナーは、現状の一条の太陽光パネルのものを継続して使いつつ、新たに蓄電池用のパワーコンディショナーを導入する場合、これを単機能型PCSと言うようです。
もう一つは、一条工務店の太陽光パネルと新たに導入する蓄電池で共用できるパワーコンディショナーを導入する場合です。
これをハイブリッド型PCSと言うようです。
この単機能型PCSとハイブリッド型PCSには、それぞれ以下のメリット・デメリットがあるようです。
ザックリいうと、単機能型PCSだと太陽光パネルのパワーコンディショナーが使えるので、導入コストが低くて済むのですが、交流変換のたびに電力が損失してしまうことや設置スペースの問題、充放電を同時に行えないなどのデメリットもあります。
ハイブリッド型PCSは、省スペースで設置できること、変換による電力の損失量が少なくなること、充電と放電を同時に行えることなどがある反面、単機能型PCSより購入費用が高額になりがちというデメリットがあります。
上記のように単機能型PCSで充放電が同時に行えないとなると、充電しながら使えないとなるとハイブリッド型PCSを選びたくなりますよね。
我が家でもハイブリッド型PCSがどれぐらい高額になるのかは見積もってはいませんが、現状の太陽光パネル用パワコンが10年の保証期間後に故障した場合、どうせパワコンを新しくするコストがかかるので、であればそのタイミングでハイブリッド型PCSに替えつつ家庭用蓄電池の導入を使用かと思っていました。
ただ驚いたのは、ハイブリッド型PCSを導入したくても今度は固定買取制度の問題が立ちはだかるようです。
固定買取制度の問題
どうやら現時点の政府?経産省?の見解ですと、パワコンをハイブリッド型PCSに替えるということは、設備を新しくするということなるため、売電価格が太陽光パネル導入時の価格から、現状の価格に変わるという情報を得ました。
固定買い取り制度の申請時と設備が異なるのがまずいようです。
これは個人的には衝撃的でした。
我が家の今の売電価格は34円ですが、現状ですとその半分の17円になってしまいます。
これでは、現状のパワコンをハイブリッド型PCSに替えるという選択肢はなくなります。
もし今後、政府方針がかわり、家庭用蓄電池導入促進のためにハイブリッド型PCSに替えても売電価格は据え置きとなってくれれば、我が家もハイブリッド型PCS+家庭用蓄電池の導入という選択肢が出てくるのですが。。
ではどうする?次のアクションは?
今回、調べた結果をふまえると次のアクションは以下になるのかなと思っています。
- ハイブリッド型PCS後付けでも売電価格据え置きと政府方針が変わるのを待つ
⇒そのうえで現実的な導入コストになるかも要検討 - 一条工務店の太陽光発電と互換性がある蓄電池+単機能型PCSで現実的な導入コストになるものを探す
まとめ
蓄電できる容量も気にせず、蓄電池の価格も気にしないような何か技術革新が起これば、この辺りの悩みは一気にブレイクスルーするのでしょうが、如何せん、現実的には蓄電池頼みになってしまいます。。
もしだいぶ余裕をみて100KWhぐらい蓄電できるものがあり、10万ぐらいで導入できれば、10KWhの太陽光パネルで発電した電気を溜めておき4人家族ぐらいであれば、電気を一切買わず、電気の自給自足ができるよなー、なんて妄想をしてしまいますが、現実はそんなに甘くないですよね。
みな平等に享受できる太陽光という恵みをもう少し賢く活用できると環境にもやさしいのになー、なんて。
もちろん、太陽光パネルや蓄電池含めてサーキュラーエコノミーを考える必要がありますが。。
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