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【完全ガイド】一条工務店 ロスガードの交換費用・寿命・メンテ経費を全公開!

【完全ガイド】一条工務店 ロスガードの交換費用・寿命・メンテ経費を全公開!

今回は、一条工務店の家づくりに欠かせない「ロスガード90」について、徹底的に深掘りしていきます。

ロスガード90は、一条工務店の高気密・高断熱住宅の快適な室内環境を支える、非常に重要な換気システムです。しかし、その名前は知っていても、具体的な機能や導入後の費用、メンテナンスの手間など、疑問や不安を抱えている方も多いのではないでしょうか?

「交換費用はどれくらいかかるの?」「寿命はどのくらい?」「本当に必要なの?いらないって声も聞くけど…」「音がうるさいって本当?」

この記事では、そんな皆様の疑問を、実際にロスガード90と共に暮らしているオーナーの視点から、包み隠さず全公開します。

  • 導入を検討している方
  • すでに一条工務店の家にお住まいで、ロスガードのメンテナンスや将来の費用について知りたい方
  • ロスガードについて漠然とした不安がある方

上記の方々にとって、この記事が「ロスガードの完全ガイド」となることをお約束します。ぜひ最後までお読みいただき、一条工務店の家での快適な暮らしを実現するための参考にしてくださいね。

目次

一条工務店ロスガードの完全ガイド!導入前に知っておくべきこと

一条工務店ロスガードの完全ガイド!導入前に知っておくべきこと

ロスガード90は、一条工務店が誇る「熱交換換気システム」の名称です。家中の空気を常にきれいに保ちながら、快適な室温を維持するために24時間365日稼働しています。

一般的な住宅で採用される「第三種換気」とは異なり、給気も排気も機械で行う「第一種換気システム」に分類されます。特に、外の空気と室内の空気の熱を約90%も交換する「熱交換」機能が最大の特徴で、これにより冷暖房でせっかく快適にした室温を保ちながら効率的に換気ができるんです。

一条工務店の高気密・高断熱性能を最大限に活かし、省エネで快適な住環境を実現するためには、ロスガード90はまさに心臓部とも言える存在です。花粉やPM2.5、黄砂などのアレルギー物質を高性能フィルターで除去し、常に新鮮でクリーンな空気を室内に取り込んでくれるため、小さなお子さんがいるご家庭やアレルギー体質の方にとっても大きなメリットがあります。

さて、ここからは、そんなロスガード90について、導入前に、そして導入後に知っておくべき具体的な情報を深掘りしていきましょう。

導入コストはどれぐらい?

一条工務店で家を建てる際、ロスガード90は基本的に標準装備となっています。つまり、ロスガード90単体として別途「導入費用」を支払う必要はありません

ただし、一条工務店の住宅価格には、この高性能な換気システムが含まれているため、一般的な住宅メーカーと比較すると、坪単価が高めに感じられる要因の一つとなっていることは事実です。

私の経験から言えば、一条工務店の営業担当者からロスガード90の費用が個別に提示されることはありませんでした。これは、一条工務店が高気密・高断熱性能を追求する上で、ロスガード90が家全体のシステムの一部として不可欠であるという考え方に基づいているからです。

補足:さらぽか空調・うるケアとの関連

ロスガード90は単体でも十分な性能を発揮しますが、一条工務店には「さらぽか空調」や「うるケア」といった、さらに快適性を高めるオプションがあります。

  • さらぽか空調(全館床冷房+デシカント換気システム): これはロスガード90の機能の一部である「デシカント換気」を活用したもので、別途導入費用が発生します。デシカント換気システム自体もロスガードと同様に熱交換を行いますが、除湿に特化した機能を持っています。
  • うるケア(全館加湿システム): これはロスガード90とは別で設置されるシステムですが、ロスガードの換気システムと連携することで家全体に効率的に加湿を行います。

これらのオプションを追加する場合は、それぞれの導入費用が別途かかりますので注意が必要です。あくまでロスガード90本体は標準装備であり、その分の費用は建物価格に含まれていると理解しておきましょう。

寿命はどれぐらい?交換頻度は?

一条工務店のロスガード90は、長期間にわたって安定した性能を発揮するように設計されています。しかし、機械である以上、やはり寿命は存在します。

ロスガード90本体の保証期間と寿命

ロスガード90本体の保証期間は10年です。これは、万が一、製品の欠陥による故障があった場合に、無償で修理や交換を受けられる期間を指します。

一般的な情報源や一条工務店オーナーの体験談を総合すると、ロスガード90の標準的な使用期間は15年程度とされています。ただし、これはあくまで目安であり、適切なメンテナンスを行っていれば、20年、あるいは30年近く問題なく稼働しているケースも存在します。主要な部品(熱交換素子、ファンモーターなど)の耐用年数に依存するため、個体差や使用環境によっても変動します。

私自身のロスガードはまだ10年未満ですが、定期的なメンテナンスを欠かさず行っているため、今のところ何の不具合もなく快適に稼働してくれています。

交換頻度が必要な消耗品

本体の寿命とは別に、定期的に交換が必要な消耗品があります。これが「フィルター」です。ロスガード90のフィルターは、室内の空気を清浄に保ち、本体内部の汚れを防ぐために非常に重要な役割を担っています。

我が家の場合ですがフィルターの交換頻度は以下の通りです。

給気フィルター(高性能フィルター含む):半年に1回
外部から室内に取り込む空気をろ過するフィルターです。PM2.5対応を選択することも可能ですが我が家は普通のフィルターを選択しています。

排気フィルター:1カ月に1回
室内から外部へ排出する空気をろ過するフィルターです。本体内部の汚れやカビの発生を抑える役割があります。

防虫袋:半年に1回(汚れ具合による)
吸気口のすぐ内側にある袋で、虫や大きなホコリの侵入を防ぎます。

キッチン用吸気フィルター:半年に一回

これらのフィルターは、季節や地域、ご家庭の環境(ペットの有無、周辺の交通量など)によって汚れ方が大きく異なります。一条工務店からは推奨交換時期が示されていますが、汚れがひどい場合は早めの交換を検討しましょう。

交換費用や維持コストは?

ロスガード90の維持には、本体の修理・交換費用と、消耗品であるフィルターの費用がかかります。

ロスガード90本体の交換・修理費用

  • 保証期間内(10年以内): 製品の欠陥による故障であれば、基本的に無償修理または無償交換です。私自身、保証期間内に本体の不具合(異音など)が発生した際は、一条工務店のアフターサービスに連絡し、無償で対応してもらえました。
  • 保証期間後(10年以降): 10年が経過すると、修理や交換にかかる費用は基本的に自己負担となります。我が家はまだ交換したことがないので、インターネット上の一条工務店オーナーの体験談を見ると、10年経過後に本体交換が必要になった場合、数十万円から100万円を超えるケースも報告されています。これは、本体価格だけでなく、交換工事費や運搬費なども含まれるためです。具体的には、熱交換素子の交換、ファンモーターの交換など、主要部品の交換であれば数万円~十数万円、本体丸ごとの交換となると高額になる傾向にあります。

正直なところ、この費用は決して安くはありません。そのため、日頃のメンテナンスで本体への負担を軽減し、少しでも長く使えるように心がけることが重要だと感じています。

フィルターの交換費用(消耗品費)

フィルターは定期的に交換が必要なため、ランニングコストとして継続的に発生します。以下は我が家の交換頻度での年間コストを算出しています。ご参考まで。また上記で貼った画像は一条工務店のオンラインショップのスクショになるので、現時点での価格は正しい表記になります。

  • 給気フィルター(標準): 4枚で4730円なので、1枚あたり1,200円程度。半年に1回交換なので、年間約2,400円。
  • 排気フィルター: 8枚で1485円なので、1枚あたり200円程度。月に1回交換なので、年間約2,400円。
  • 防虫袋: 12枚で1650円なので、1枚あたり150円程度。半年に1回交換なので、年間300円程度。
  • キッチン用給気フィルター: 4枚で3080円なので、1枚あたり770円程度。半年に1回交換なので、年間1540円。

これらを合計すると、年間約7000円程度のフィルター費用がかかります。PM2.5対応のフィルターを選ぶと少し高くなります。

私は一条工務店のオンラインストアでまとめて購入し、ストックを切らさないようにしています。

電気代

ロスガード90は24時間稼働するため、当然ながら電気代がかかります。しかし、その消費電力は非常に小さいです。

一般的なロスガード90の消費電力は、強運転時でも数十W程度、弱運転時であれば数W〜10数W程度と言われています。これを1ヶ月に換算すると、数百円から1,000円程度の電気代になることが多いです。

私の家の場合は、他の家電と併せての電気代なので正確な数字を出すのは難しいですが、ロスガード単体で電気代が大きく跳ね上がったと感じたことは一度もありません。むしろ、ロスガードによる熱交換のおかげで冷暖房効率が上がり、結果的に家全体の電気代を抑えられていると感じています。

電気代に一番響いてくるのはやはり冬場の床暖房だと感じています。詳しくは以下の記事にまとめてあります。

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メリット・デメリットは?

ロスガード90は非常に高性能なシステムですが、どんなものにもメリットとデメリットが存在します。一条工務店オーナーとしての私のリアルな感想を交えながら、詳しく見ていきましょう。

メリット

  1. 圧倒的な省エネ性能(熱交換機能)
    • これがロスガード最大のメリットです。冬は暖かく、夏は涼しい室内の空気を排出しながら、外から取り込む新鮮な空気から約90%の熱を回収するため、冷暖房でせっかく快適にした室温を無駄にしません。これにより、冷暖房費を大幅に節約できます。
  2. 高性能フィルターによる空気の清浄化
    • 花粉、PM2.5、黄砂、ホコリ、カビの胞子など、外からの有害物質の侵入を強力にブロックしてくれます。アレルギー体質の人にとって、この恩恵は計り知れません。春先の花粉症の症状が劇的に改善され、室内ではほとんど症状が出なくなりました。
    • 室内のホコリも少なく、掃除が楽になったという声もよく聞きます。
  3. 24時間365日快適な換気
    • 常に新鮮な空気が循環するため、室内の二酸化炭素濃度が上がりにくく、シックハウス症候群の原因となる化学物質の滞留も防いでくれます。
    • 朝起きた時の「空気のよどみ」がなく、いつも爽やかな室内環境を保てます。
  4. カビ・結露対策に有効
    • 適切な換気は、カビや結露の発生を抑える上で非常に重要です。ロスガードが常に家中の空気を動かしてくれるため、特に湿気がこもりやすい場所でもカビの発生リスクを低減できます。
    • 我が家では、冬場でも窓の結露はほとんど発生しません。
  5. 湿度コントロール(「うるケア」「さらぽか空調」併用時)
    • ロスガード本体は湿度交換機能も持っていますが、「うるケア(加湿)」や「さらぽか空調(除湿)」と組み合わせることで、より高度な湿度コントロールが可能です。特に冬場の乾燥対策や、梅雨時のジメジメ対策には絶大な効果を発揮します。
    • 冬場でも喉の痛みを感じにくくなり、肌の乾燥も軽減されました。

デメリット

  1. 初期コストが建物価格に含まれているため、総額が高くなる傾向
    • 前述の通り、ロスガード自体は標準装備ですが、その分のコストが建物価格に反映されます。
  2. 定期的なフィルター交換・清掃の手間と費用
    • 高性能なシステムであるからこそ、その性能を維持するためには定期的なメンテナンスが必須です。フィルター交換や簡単な清掃は、オーナー自身で行う必要があります。正直、最初は少し手間だと感じるかもしれませんが、慣れれば数分で終わる作業です。
  3. 稼働音が気になる場合がある
    • 24時間稼働しているため、音に敏感な方は気になる可能性があります。特に本体設置場所や、吸排気口の位置によっては、音が聞こえやすいことも。この点については後ほど詳しく解説します。
  4. 設置に場所をとる
    • ロスガード本体は1マス(約91cm×91cm)程度のスペースを必要とします。収納スペースが限られる中、ロスガードのために一区画を確保する必要がある点は、間取りを考える上でデメリットと感じる方もいるかもしれません。

ロスガードはいらないのか?

「一条工務店ロスガードはいらない」という意見を耳にすることがあります。これは、主に前述の「デメリット」、特に「メンテナンスの手間」や「稼働音」「コスト」を理由にしたものが多いようです。

しかし、私の結論から言うと、一条工務店の高気密・高断熱住宅において、ロスガード90は「いらない」ということはありません。むしろ、快適で健康的な暮らしを実現するために「必須」の設備だと断言できます。

なぜなら、一条工務店の家は一般的な住宅よりもはるかに気密性が高く設計されています。気密性が高いということは、換気システムなしでは、室内の空気がよどみやすく、二酸化炭素濃度の上昇や湿気の滞留、シックハウスの原因となる化学物質の蓄積といった問題が発生しやすくなるためです。

「いらない」と感じる人がいる理由と、それに対する私の見解

  • 「フィルター交換が面倒」
    • 確かに手間はかかりますが、数ヶ月に一度、数十分程度の作業です。慣れてしまえばルーティンになりますし、高性能なフィルターが常にきれいな空気を供給してくれることを考えれば、十分にその手間は報われます。私はこの交換作業を「家の健康診断」だと思って楽しんでいます。
  • 「音が気になる」
    • これは我が家での状況を後述したいと思います。
  • 「コストが高い(本体費用、維持費)」
    • ロスガードは単体で見れば高額に感じるかもしれませんが、その恩恵は計り知れません。省エネ効果で冷暖房費を削減できること、アレルギー症状が軽減されることによる医療費の削減、そして何よりも家族の健康と快適な暮らしというプライスレスな価値を考えれば、十分な投資対効果があると感じています。

もしロスガード90がないとしたら、一条工務店の家は高気密ゆえに室内の空気が淀み、結露やカビ、そして健康被害につながる可能性すらあります。ロスガードは、一条工務店の家の性能を最大限に引き出し、住む人の健康と快適性を守るための、まさに「守護神」のような存在なのです。

使用時はうるさい?

ロスガード90の稼働音は、多くの方が気になるポイントの一つですよね。結論から言うと、我が家では全く音がしません。なぜネット上でそういった意見があるのか不思議で仕方ないといった感想です。

音のレベル

ロスガード90の稼働音は、機種や運転モード(弱・強)によって異なりますが、一般的には図書館の中(約40dB)よりも静かなレベル、または冷蔵庫のモーター音程度(約30dB〜40dB)と言われています。

私自身の体感としては、弱運転であればほとんど気になりません。特にリビングやダイニングなど、普段生活音がある場所では、意識しない限り稼働音を感じることは稀です。

音が気になるケースと対策

  • 設置場所の問題: ロスガード本体は、ファンが回転しているため、寝室の隣や、常に静かに過ごしたい部屋の隣に設置すると、音が気になる可能性があります。
    • 対策: 後述しますが、設置場所を十分に検討することが最も重要です。我が家は2階の子供部屋の1つの隣の廊下に設置しましたが、子供も音が気になると言ったことはありません。
  • フィルターの汚れや目詰まり: フィルターが汚れて目詰まりを起こすと、ロスガードに負荷がかかり、ファンがより強く回って音が大きくなることがあります。
    • 対策: 定期的なフィルター交換と清掃を怠らないことが重要です。メンテナンスをきちんと行うことで、ロスガードの寿命を延ばし、静音性を保つことにもつながります。
  • 本体の故障や異常: 異音(ガラガラ、キュルキュルなど)がする場合は、本体内部に異常が発生している可能性があります。
    • 対策: すぐに一条工務店のアフターサービスに連絡し、点検・修理を依頼しましょう。

多くの一条工務店オーナーが、ロスガードの音は「慣れてしまえば気にならない」と感じています。というか我が家の場合は、音がしないため気になるも何もないのですが。。むしろ、常に新鮮な空気が流れている安心感の方が大きいです。もし音に敏感な方は、契約前の段階で展示場などで実際にロスガードの稼働音を確認させてもらうことを強くおすすめします。

故障するのか?どんな故障が多い?

ロスガード90も機械ですので、残念ながら故障する可能性はゼロではありません。しかし、一条工務店の住宅設備は非常に耐久性が高く設計されており、ロスガードも例外ではありません。

主な故障事例

インターネット上の情報やオーナー仲間からの話を聞くと、以下のような故障事例が報告されることがあります。

  • ファンモーターの不具合: 異音(ガラガラ、キュルキュル音など)の発生や、ファンの回転不良、停止など。吸気側・排気側どちらのファンにも起こり得ます。これが最も多く報告される故障の一つです。
  • 熱交換素子の劣化・破損: 熱交換効率の低下や、稀に異臭の原因となることも。
  • 基盤の故障: 動作不良、ランプの異常点灯など。
  • センサーの不具合: エラー表示、換気量の異常など。
  • ドレンパンのつまりや水漏れ: 結露水が排出されず、水が溜まって異臭や水漏れの原因となることがあります。

我が家はもうすぐ10年になろうとしていますが、異音がしたり壊れたりしたことはありません。10年点検時に状態を確認しようと思っています。

故障時の対応と保証

  • 保証期間内(10年以内): 前述の通り、製品の欠陥による故障であれば、基本的に無償修理または無償交換です。まずは一条工務店のアフターサービスに連絡しましょう。
  • 保証期間後(10年以降): 保証期間が過ぎた場合は、修理や交換にかかる費用は基本的に自己負担となります。定期点検の際に異常が見つかったり、自身で異変に気づいた場合は、早めに一条工務店に相談することをおすすめします。費用はかかりますが、放置するとさらに大きな故障につながる可能性もあります。

故障を防ぐための対策

最も効果的な故障対策は、やはり定期的なメンテナンスです。

  • フィルター交換・清掃の徹底: これが一番重要です。フィルターが目詰まりすると、ファンに過度な負担がかかり、故障の原因になります。
  • 異常音やランプの点灯に注意: 普段と違う音がしたり、エラーランプが点灯したりした場合は、放置せずに早めに点検を依頼しましょう。
  • ドレンパンの清掃: ドレンパンが汚れると排水不良を起こす可能性があるので、定期的に点検し、必要であれば清掃しましょう。

日頃のちょっとした気配りが、ロスガードを長持ちさせ、無駄な出費を抑えることにつながります。

設置場所はどこが良い?

ロスガード90の設置場所は、間取りや生活動線を考える上で非常に重要なポイントです。本体は1マス(約91cm×91cm)程度のスペースが必要となるため、どこに設置するかで使い勝手や音の問題が変わってきます。

推奨される設置場所

一条工務店では、ロスガード本体を以下の場所に設置することを推奨しています。

  1. 2階の収納スペース(納戸、クローゼットの一部など)
    • 理由: 音の問題を考慮すると、生活空間から離れた場所が最適です。2階であれば1階への音の伝わりも軽減されますし、普段あまり使わない収納スペースであればデッドスペースになりにくいです。
    • 我が家も以下のように2階の廊下に設置しています。
ロスガードの設置位置
  1. 廊下や階段の踊り場に面した収納
    • 理由: 各部屋から均等な距離にあり、空気の流れを妨げにくいからです。ただし、寝室に近い場合は音に配慮が必要です。
  2. 普段使わない和室や予備の部屋の一部
    • 理由: 使用頻度の低い部屋であれば、万が一音が気になっても影響が少ないためです。

避けるべき設置場所

  • 寝室の隣や真上・真下: 就寝中に稼働音が気になり、睡眠の妨げになる可能性があります。
  • リビングやダイニングなど、長時間過ごす空間の隣: 生活音が少ないタイミングで稼働音が気になるかもしれません。
  • 屋外や半屋外: 温度変化が激しく、本体の劣化を早める可能性があります。また、結露や虫の侵入のリスクも高まります。
  • 湿気がこもりやすい場所: 浴室や洗面所の近くは避けましょう。故障やカビの原因になることがあります。

吸排気口の位置も重要

ロスガード本体の設置場所だけでなく、各部屋の吸気口排気口の位置も非常に重要です。

  • 吸気口: 各居室に設置され、外からきれいな空気を取り込む役割があります。窓の近くやベッドの頭元など、冷気・暖気を感じやすい場所は避けるのが一般的です。
  • 排気口: 湿気や臭いがこもりやすい場所(トイレ、洗面所、脱衣所、キッチンなど)や、廊下などに設置され、汚れた空気を排出します。

我が家では、設計段階で営業担当者や設計士と綿密に打ち合わせを行い、ロスガード本体の場所だけでなく、吸排気口の位置についても細かく相談しました。生活動線や家具の配置を考慮することで、ロスガードの性能を最大限に活かし、かつ快適な住空間を実現できます。

設定はどうやるの?おすすめの設定はある?

ロスガード90の操作は非常にシンプルで、普段は特に複雑な設定をする必要はありません。

主な設定項目

ロスガード90には、基本的に以下の設定項目があります。

  1. 運転/停止: 24時間換気が基本ですが、一時的に停止することも可能です。
  2. 運転モード(強/弱): 換気量を調整できます。
    • 弱運転: 通常の換気量で、電気代も安く、音も静かです。
    • 強運転: 来客時や料理の後など、一時的に換気量を増やしたい場合に利用します。
  3. おそうじランプのリセット: フィルター交換や清掃後にリセットボタンを押します。

コントローラーでの操作

ロスガードの操作は、通常、壁に設置されたコントローラーで行います。このコントローラーには、運転状況を示すランプや、フィルター清掃時期を知らせる「おそうじランプ」などが表示されます。

おすすめの設定

私の家では、基本的には「弱運転」で24時間365日稼働させっぱなしにしています。これが一条工務店の推奨する使い方であり、ロスガードの性能を最大限に引き出す最も効率的な方法だと考えています。

  • 電気代節約にもなる: 弱運転であれば消費電力が非常に小さく、電気代への影響は微々たるものです。
  • 常に新鮮な空気を維持: 24時間稼働させることで、常に室内の空気が入れ替わり、快適な空気環境を保てます。
  • 結露・カビ対策に有効: 空気の停滞を防ぎ、湿気を排出することで、結露やカビの発生リスクを低減できます。

「一時停止」は推奨される?

コントローラーでロスガードを一時的に停止することも可能です。例えば、
「来客時に音が気になるから一時的に止めたい」
「冬場に乾燥が気になるから加湿器の効率を上げたい」
といった理由で停止を考える方もいらっしゃるかもしれません。

しかし、一条工務店は基本的に24時間稼働を推奨しており、頻繁な一時停止はおすすめしません。

  • 室内の空気質の悪化: 停止すると室内の二酸化炭素濃度が上昇し、新鮮な空気が供給されなくなります。
  • 結露・カビのリスク増加: 特に冬場は、ロスガードを停止することで室内の湿気が排出されず、結露やカビが発生しやすくなる可能性があります。
  • 一条工務店の保証対象外になるリスク: 24時間換気は建築基準法で定められており、一時停止によって何らかの問題が発生した場合、保証の対象外となる可能性もゼロではありません。

もし一時停止を検討される場合は、短時間にとどめ、自己責任で行うようにしましょう。私は基本的には停止せず、旅行などで長期間家を空ける際も稼働させっぱなしにしています。

フィルターの交換のやり方などメンテナンスは簡単?

ロスガード90のメンテナンスは、主にフィルターの交換と清掃です。結論から言うと、慣れてしまえば非常に簡単です。一条工務店から提供される取扱説明書にも詳しく記載されていますし、YouTubeなどでも多くのオーナーが手順を公開していますので、初めての方でも安心して行えます。

私自身、最初の交換時は少し戸惑いましたが、2回目以降は10分〜15分程度で全ての作業が完了するようになりました。

メンテナンスの手順(ざっくりと)

STEP
ロスガード本体の電源を切る

必ず最初にブレーカーを切るか、本体のスイッチを切って電源を遮断しましょう。安全のため最重要です。

ロスガードの電源切る
ロスガードの電源切った後
STEP
カバーを開ける

本体前面のカバーを開きます。

カバーを開ける
カバーを開ける
STEP
フィルターを取り出す

給気フィルター、排気フィルター、防虫袋をそれぞれ取り出します。

給気フィルターを取り出す

フィルターを取り出す

防虫袋を取り出す

防虫袋を取り出す

天井にある排気フィルターを外す

排気フィルターを外す
排気フィルターを外す
STEP
清掃・交換

給気フィルター・排気フィルター: 汚れていれば新しいものに交換します。再利用不可のタイプが多いです。
防虫袋: 溜まった虫やホコリを捨て、必要であれば軽く水洗いして乾燥させます。完全に乾かしてから戻しましょう。

排気フィルターの両面の埃を掃除機で吸う

排気フィルターの両面の埃を掃除機で吸う
STEP
フィルターを元に戻す

新しいフィルターや清掃した防虫袋を正しい位置に戻し、カバーを閉じ、電源を入れます。

新しい吸気フィルターをセットする

新しいフィルターをセットする

新しい防虫袋をセットする

新しい防虫袋をセットする
STEP
運転ボタンを押す

運転ボタンを押し、運転ランプを点灯させる

必要なもの

  • 新しい交換用フィルター(給気用、排気用)
  • ウェットティッシュや乾いた布(本体内部やカバーの清掃用)
  • 掃除機(本体内部のホコリを吸い取る用)
  • 脚立や踏み台(設置場所によっては必要)
  • マスク(ホコリを吸い込まないように)

メンテナンス頻度のおさらい

  • 給気フィルター:半年に1回交換
  • 排気フィルター:月に1回交換
  • 防虫袋:半年に1回交換・清掃
  • 本体内部の清掃:半年に1回程度(フィルター交換時に合わせて)

定期的なメンテナンスは、ロスガードの性能を維持し、故障を防ぎ、そして何よりも快適な空気環境を保つために不可欠です。少しの手間を惜しまないことが、長期的に見て大きなメリットを生み出します。

一条工務店ロスガードのまとめ

今回は、一条工務店のロスガード90について、導入コストから寿命、メンテナンス、そして気になるデメリットまで、オーナー目線で徹底解説してきました。

改めて、ロスガード90は、一条工務店の高気密・高断熱住宅において、その性能を最大限に引き出し、住む人の健康と快適な暮らしを支える「なくてはならない」存在です。

確かに、定期的なメンテナンスの手間や、将来的な交換費用について不安を感じる方もいるかもしれません。しかし、その手間を上回るメリットがロスガードにはあります。

  • 驚くほどの省エネ性能
  • 花粉やPM2.5から家族を守るクリーンな空気
  • カビや結露の心配がない快適な室内環境
  • 常に新鮮でよどみのない心地よい空気

これらのメリットは、実際にロスガードと共に暮らしている私自身が日々実感していることです。特にアレルギー持ちの私にとっては、ロスガードのおかげで家の中が最高の避難場所になっています。

一条工務店で家づくりを検討されている方も、すでに一条工務店の家にお住まいの方も、この記事を読んでロスガード90への理解が深まり、より快適な暮らしを送るための一助となれば幸いです。

もしこの記事を読んで、さらに疑問に思うことや、具体的に知りたいことがあれば、ぜひコメント欄で教えてくださいね。私の経験からお答えできる範囲で、全力でサポートさせていただきます。

この「一条エコライフ」では、これからも一条工務店でのリアルな暮らしや、快適性を高めるための情報、節約術などを発信していきますので、ぜひ他の記事も読んでみてください!

一条工務店での快適なエコライフを、あなたもぜひ実現してくださいね。

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