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一条工務店の床暖房はWi-Fiが繋がりづらいって本当?我が家の実態をお伝えします

一条工務店の床暖房はWi-Fiが繋がりづらいって本当?我が家の実態をお伝えします

一条工務店で夢のマイホームを建てられた皆様、そしてこれから建てようと計画されている皆様、こんにちは!私も一条工務店のオーナーとして、高性能な床暖房や高気密・高断熱の恩恵を日々感じています。冬は家中どこでも暖かく、夏はエアコン一台で快適。本当に素晴らしい家ですよね。

我が家の一条工務店のスペック

  • セゾンA
  • 2階建て 3LDK
  • 建坪 約40坪
  • 家の外周にウッドデッキ設置
  • 勾配天井
  • 4人家族+大型犬一頭(ラブラドールCoco)
  • オール電化
  • 太陽光発電12.5KW搭載

しかし、そんな快適な生活の中に、唯一といっていいほどの「あれ?」という疑問や不満を抱えている方もいらっしゃるのではないでしょうか?そう、それが「Wi-Fiのつながりにくさ」です。

  • リビングでは快適なのに、二階の部屋では動画が途切れる…
  • オンライン会議中にフリーズしてしまった
  • なぜか特定の部屋だけ電波が弱い

我が家の場合は、二階の子供部屋のWi-Fiの繋がりが悪くインラインゲームをしている子供がいつも怒り狂っておりました…もし、あなたがこのような経験をされているなら、それは決してあなただけではありません。一条工務店のオーナーさんの間で、Wi-Fiに関する悩みは実はとても多いのです。

この記事では、一条工務店の住宅特性がWi-Fiに与える影響を徹底的に解説し、その上で実際に我が家で試した解決策、そして皆様におすすめしたい最新のWi-FiルーターやメッシュWi-Fiの選び方まで、我が家の実体験としてお伝えしていきます。この記事を読めば、あなたのWi-Fiストレスが解消され、一条工務店の家でのデジタルライフがもっと快適になるはずです。

目次

なぜ?一条工務店の「高性能」がWi-Fiの敵になる理由

一条工務店の家は、その高い住宅性能が最大の魅力です。しかし、その性能の高さゆえに、Wi-Fiの電波にとっては思わぬ「壁」となることがあります。まずは、なぜ一条工務店の家でWi-Fiが繋がりにくくなりがちなのか、その構造的な理由を深掘りしていきましょう。

全館床暖房の「銀の盾」が電波を遮断する

全館床暖房の「銀の盾」が電波を遮断する

一条工務店の代名詞ともいえる「全館床暖房」。冬は本当に快適で、足元からじんわりと温まる空間は一度体験したら手放せません。しかし、この床暖房システムこそが、Wi-Fiの電波を阻害する最大の要因の一つとなり得ます。

床暖房パネルには、熱を効率よく伝えるためにアルミニウムなどの金属が使用されています。この金属が、実はWi-Fiの電波を反射したり、吸収したりする性質を持っているのです。特に、階をまたぐ電波(1階から2階へ、あるいは2階から1階へ)は、この金属製の床暖房パネルによって大きく減衰してしまいます。

想像してみてください。Wi-Fiルーターから発せられた電波が、天井裏の床暖房パネルという「銀の盾」にぶつかり、跳ね返されたり、力を失ったりしている様子を。これが、2階の部屋や、ルーター設置階とは異なる階で電波が弱くなる主要な原因なのです。

高気密・高断熱の「分厚い壁」が電波を弱める

一条工務店の家は、その徹底した気密・断熱性能で知られています。これにより、魔法瓶のように一度温めた(冷やした)空気を逃がさず、快適な室温を保ちます。C値(隙間相当面積)やQ値(熱損失係数)といった数値の高さは、まさに一条工務店の技術力の証です。

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しかし、この高気密・高断熱を実現するために用いられている分厚い断熱材や、壁の内部構造も、Wi-Fi電波の伝達を妨げる要因となります。一般的な木造住宅に比べて壁の密度が高く、電波が透過しにくい性質を持っているため、ルーターから離れた部屋や、壁を何枚も挟んだ部屋では、電波が届きにくくなることがあります。

特に、以下のような場合に影響が出やすいでしょう。

  • ルーターがリビングにあり、寝室や子供部屋で電波が弱い
  • 鉄骨階段や鉄筋コンクリートの壁(ごく稀ですが)が電波を遮る

これらの構造的な特性は、一条工務店の快適な住環境を作り出すために不可欠な要素です。そのため、Wi-Fiの問題は、建物の「欠陥」ではなく、「高性能ゆえの特性」と理解し、適切な対策を講じることが重要になります。

間取りや家電製品の影響も見過ごせない

上記の一条工務店特有の理由に加え、一般的な住宅でも起こりうるWi-Fiの問題ももちろん存在します。

  • 間取りの複雑さ: L字型やコの字型の間取り、部屋数の多さ、吹き抜けなど、間取りが複雑であるほど電波は届きにくくなります。
  • 家電製品の干渉: 電子レンジ、コードレス電話、Bluetooth機器など、2.4GHz帯の電波を使用する家電製品は、Wi-Fi電波と干渉し、通信速度や安定性を低下させることがあります。
  • 水回りの影響: 水は電波を吸収するため、冷蔵庫や浴室、トイレといった水回りの近くでは電波が弱くなることがあります。

これらの要素も複合的に絡み合い、一条工務店の家におけるWi-Fiのつながりにくさを助長している可能性があります。

一条工務店の我が家のWi-Fi強度をWebブラウザ(アプリ)で測定しよう

「もしかして、うちもWi-Fi弱いかも…?」と感じたら、まずは現状のWi-Fi強度を測定してみましょう。専門的な機材がなくても、Webブラウザ上で簡単に測定できるツールを活用すれば、各部屋の電波状況を把握できます。

Webブラウザで使えるWi-Fi強度測定ツール

スマートフォンの無料アプリも便利ですが、今回はPCやタブレットからWebブラウザで手軽に測定できるツールを2つご紹介します。

Fast.com

Netflixが提供している速度測定サイトで、アクセスするだけで自動的にダウンロード速度が表示されます。非常にシンプルで使いやすいのが特徴です。ダウンロード速度の他に、詳細を表示するとアップロード速度やレイテンシ(遅延)も確認できます。

測定方法:Wi-Fi環境が悪いと感じる部屋で、PCやスマートフォンなどのデバイスのWebブラウザで「fast.com」にアクセスします。自動的に測定が開始され、数秒でダウンロード速度が表示されます。別の部屋に移動して再度測定し、数値の変化を確認しましょう。

ポイント: 主に通信速度にフォーカスしていますが、速度が著しく低下している場合は電波強度が弱い可能性が高いです。

https://fast.com/ja

Speedtest by Ookla (Web版)

世界中で最も広く使われている速度測定ツールの一つです。ダウンロード速度、アップロード速度、Ping値(応答速度)を詳細に測定できます。サーバーの選択も可能です。

測定方法:Wi-Fi環境が悪いと感じる部屋で、PCやスマートフォンなどのデバイスのWebブラウザで「speedtest.net」にアクセスします。「GO」ボタンをクリックすると測定が開始されます。測定結果が表示されたら、各数値を確認します。別の部屋に移動して再度測定し、数値の変化を確認しましょう。

ポイント: Ping値が高い(数値が大きい)場合は、オンラインゲームやビデオ会議などで遅延を感じやすくなります。

https://www.speedtest.net

測定結果から分かること

これらのツールで複数の場所を測定し、数値を比較することで、以下のようなことが分かります。

  • 電波の弱い場所の特定: 速度やPing値が著しく低い場所は、Wi-Fi電波が届きにくい「死角」である可能性が高いです。
  • 通信速度の傾向: ルーターからの距離や階数を変えることで、どの程度速度が落ちるのか、具体的な数値で把握できます。
  • 対策の必要性の判断: 極端に速度が遅い、または安定しない場所がある場合は、何らかの対策が必要だと判断できます。

測定は一度だけでなく、時間帯を変えて複数回行うと、より正確な状況を把握できます。例えば、家族が多くのデバイスを使用している時間帯や、電子レンジなどの家電を使用している時間帯に測定してみるのも良いでしょう。

一条工務店の家でWi-Fiを快適にするための解決策:Wi-Fiルーター vs メッシュWi-Fi

一条工務店の家でWi-Fiを快適にするための解決策:Wi-Fiルーター vs メッシュWi-Fi

一条工務店の家でWi-Fiを快適にするためには、現状を把握した上で適切な対策を講じることが不可欠です。ここでは、主要な解決策である「高性能Wi-Fiルーターへの交換」と「メッシュWi-Fiの導入」について、それぞれのメリット・デメリットを詳しく解説し、おすすめ機種もご紹介します。

あなたの家に最適なのは?Wi-FiルーターとメッシュWi-Fiの違い

まず、混同されがちなWi-FiルーターとメッシュWi-Fiの違いを明確にしておきましょう。

Wi-Fiルーター(高性能モデル)
一般的な家庭で使われるWi-Fi機器で、インターネット回線と接続し、そこからWi-Fi電波を飛ばします。高性能モデルは、より強力な電波、広いカバー範囲、多くの同時接続に対応できるよう設計されています。

メリットデメリット
導入コストが比較的安い: 1台の購入で済むため、メッシュWi-Fiに比べて初期費用を抑えられます。
設定が比較的簡単: 基本的には設定画面から最低限の設定を行うだけで利用可能です。
高速通信: 最新モデルはWi-Fi 6EやWi-Fi 7といった高速規格に対応し、単体での通信速度は非常に速いです。
電波の届く範囲に限界がある: 一条工務店のような構造特性を持つ家では、1台では家全体をカバーしきれない可能性があります。
障害物に弱い: 壁や床暖房パネルなどの影響を受けやすく、電波の死角が発生しやすいです。
移動時の電波の切り替わりがない: 部屋を移動した際に、電波の弱いルーターに接続し続けてしまうことがあります(これは中継器でも起こりえます)。

メッシュWi-Fiシステム
複数のWi-Fi機器(ルーター機能を持つ「親機」と、電波を中継・拡張する「子機」または「サテライト」)が連携し、家全体を網目のようにカバーするシステムです。各機器が協調して最適な電波状況を作り出します。

メリットデメリット
家全体をシームレスにカバー: 複数の機器が連携するため、電波の死角を大幅に減らし、家中のどこでも快適なWi-Fi環境を構築できます。
移動時も自動で最適接続: スマートフォンなどを持って家の中を移動しても、システムが自動的に最適な電波を発する機器に接続を切り替えてくれるため、途切れることなく利用できます(ハンドオーバー機能)。
速度低下が少ない: 中継器と異なり、子機間も高速な通信で連携するため、中継による速度低下が起きにくいです。
設定が比較的簡単: アプリなどで設定を行うことが多く、初心者でも導入しやすい製品が増えています。
導入コストが高い: 複数台の機器を購入する必要があるため、初期費用が高くなります。
設置場所の検討が必要: 適切な場所に子機を配置しないと、本来の性能を発揮できません。
一部互換性の問題: 異なるメーカーの製品を組み合わせて利用することはできません。

高性能Wi-Fiルーターおすすめ3選 (2024-2025年最新人気モデル)

まずは、シンプルに1台で強力な電波を飛ばしたい方、もしくは比較的コンパクトな間取りで、一部の死角を解消したい方向けに、おすすめの高性能Wi-Fiルーターをご紹介します。

BUFFALO Wi-Fiルーター WSR-3000AX4P-BK (※我が家が選んだ一台!)

特徴: Wi-Fi 6対応の高性能ルーターで、コンパクトながらパワフルな通信が可能です。特に、一条工務店のオーナーからの評価も高く、コスパに優れています。我が家がこのルーターを選んだ理由は、まずそのコンパクトさでした。また、当時の最新規格であるWi-Fi 6に対応しており、価格とのバランスが非常に良かったため、まずはこの一台でどこまで改善できるか試してみよう、という判断でした。実際に導入してみると、以前のルーターに比べて電波の到達範囲が広がり、体感速度も大きく向上しました。特にリビングや主寝室など、普段使いの場所では十分な快適さを得ることができました。もちろん、家中のすべての部屋が完璧にカバーされたわけではありませんが、我が家の使い方には合致し、コストを抑えつつ一定の効果を得られた点で満足しています。

おすすめポイント: 価格と性能のバランスが良く、一条工務店の情報ボックスにも収まりやすいコンパクト設計。手軽にWi-Fi 6環境を構築したい方におすすめ。

NEC Aterm WX7800T8

特徴: NECのAtermシリーズは、長年の実績と安定性に定評があります。Wi-Fi 6対応で、独自の「ワイドレンジアンテナ」により電波が遠くまで届きやすいのが魅力。ビームフォーミング機能も搭載しており、特定のデバイスに向けて電波を集中させることで、より安定した通信が期待できます。日本の住宅事情に合わせた設計がされています。

おすすめポイント: 安定性と広範囲カバーを重視するなら間違いなし。特に複数のデバイスを同時に接続する家庭に最適。

TP-Link Archer AX73

特徴: コストパフォーマンスに優れたTP-Link製のWi-Fi 6ルーター。6本の高ゲインアンテナを搭載し、広い範囲をカバーします。また、CPUも強力で、多数のデバイス接続や4Kストリーミングなど、負荷の高い利用環境でも安定した通信を提供します。専用アプリで簡単に設定・管理ができるのも人気の理由です。

おすすめポイント: 高機能ながら手頃な価格で、広い範囲をカバーしたい方に。デザインもスタイリッシュ。

メッシュWi-Fiシステムおすすめ3選 (2024-2025年最新人気モデル)

一条工務店のような広範囲をカバーする必要がある、または階をまたぐ電波の弱さに悩んでいる場合は、メッシュWi-Fiシステムが最も効果的な解決策となるでしょう。

TP-Link Deco X50 (2ユニット or 3ユニット)

特徴: Wi-Fi 6対応のTP-Linkの人気メッシュWi-Fiシステム。設定が非常に簡単で、専用アプリの指示に従うだけで数分でセットアップが完了します。2ユニットパックで戸建て2-3階建、3ユニットパックでさらに広い範囲をカバーできます。デザインもシンプルで、家のインテリアに馴染みやすいのも特徴です。コストパフォーマンスも非常に優れています。

おすすめポイント: 手軽にWi-Fi 6対応のメッシュシステムを導入したい初心者の方に最適。コスパ重視ならコレ。

Eero Pro 6E (Amazon) (2ユニット or 3ユニット)

特徴: Amazonが提供するEeroシリーズの最新モデルで、Wi-Fi 6Eに対応。6GHz帯の利用が可能になり、対応デバイスとの接続では非常に高速かつ安定した通信が期待できます。セットアップの簡単さもEeroの大きな魅力。Apple HomeKitにも対応しており、スマートホームとの連携もスムーズです。デザインもミニマルで場所を選びません。

おすすめポイント: 最新規格に対応し、安定性と高速性を求めるなら検討したい。スマートホームを構築している方にもおすすめ。

ASUS ZenWiFi AX (XT8) (2ユニット)

特徴: Wi-Fi 6対応の高性能メッシュWi-Fiシステム。トライバンド対応で、ルーター間の通信に専用の高速バックホール(通信経路)を持つため、子機に接続した際も速度が落ちにくいのが特徴です。広いカバー範囲と安定した通信、そしてゲーミング機能など、高性能を求めるユーザーに最適。デザインも高級感があります。

おすすめポイント: ゲーミングや4Kストリーミングなど、ヘビーユーザーで速度と安定性を最優先するなら選んで損なし。

我が家が「Wi-Fiルーター」を選んだ理由:最終的な決め手は?

上記のように、メッシュWi-Fiと高性能Wi-Fiルーターにはそれぞれ明確なメリットがあります。一条工務店の家という特性を考えれば、家全体をシームレスにカバーできるメッシュWi-Fiが理想的な選択肢に思えるかもしれません。しかし、我が家は最終的に「高性能Wi-Fiルーター」の「Buffalo WSR-3000AX4P-BK」を選びました。

その決め手は、以下の点が挙げられます。

  • 初期投資を抑えたかった: 当時、最新のメッシュWi-Fiシステムはまだ高価で、2ユニットや3ユニットのシステムを導入するにはそれなりの費用がかかりました。まずは、費用を抑えつつ単体でどこまで改善できるか試したいという思いがありました。
  • 専門家に勧められた: なんだかんだ言ってルーター増設するので十分ということを知り合いの専門家に教えてもらった
  • 段階的な改善計画: 最初から完璧を目指すのではなく、まずは高性能ルーターで改善を図り、それでも不十分な場合は、必要に応じて中継器の追加や、将来的にメッシュWi-Fiへの移行を検討しようという段階的なアプローチを考えました。

結果として、我が家の場合はWSR-3000AX4P-BKの導入で、二階の子供部屋のWi-Fi環境は劇的に改善されました。オンラインゲームも非常に快適になり、日常使いではほとんどストレスを感じなくなりました。

究極の安定と速度を求めるなら:有線LANという選択肢

Wi-Fiの利便性は非常に高いですが、「絶対に途切れたくない」「最高速の通信が欲しい」というデバイスがあるなら、やはり有線LAN接続が究極の解決策となります。一条工務店の家では特に、新築時の計画が非常に重要になります。

有線LAN接続のメリットは以下の通りです。

  • 圧倒的な安定性: 電波干渉の影響を一切受けないため、通信が途切れる心配がありません。オンライン会議やゲーム中にフリーズするストレスから解放されます。
  • 最高速の通信: Wi-Fiの無線通信と比較して、理論上も実測値でも圧倒的な速度を誇ります。特に大容量ファイルのダウンロードや、4K・8K動画のストリーミング再生、オンラインゲームなどではその差を大きく実感できます。
  • 低遅延(Ping値の低さ): 応答速度が非常に速いため、ゲームなど一瞬の操作が勝敗を分けるようなシーンで有利になります。

新築時に情報コンセント(LANポート)を設置しなかった場合、一条工務店の家で後から有線LANを増設するのは非常に難しいのが現状です。

高気密・高断熱構造: 分厚い断熱材や、壁内部の複雑な構造により、壁の中にLANケーブルを通す工事が極めて困難です。

追加工事の高額化: もし可能だとしても、壁を剥がして配線し、元に戻すといった大掛かりな工事になり、費用が高額になる傾向があります。

このような理由から、一条工務店で家を建てる際には、入居後のデジタルライフまで見据えたLAN配線計画が極めて重要になります。

LANケーブルの選び方:CAT-6A以上が推奨

もし有線LANを導入するなら、使用するLANケーブルの規格にも注目しましょう。

CAT-5e(カテゴリー5e): 一般的な家庭でよく使われているケーブルで、最大通信速度は1Gbps。一条工務店で標準的に提供される情報コンセントのケーブルも、以前はCAT-5eが多かったです。

CAT-6(カテゴリー6): 最大通信速度は1Gbpsですが、CAT-5eよりもノイズに強く、より安定した通信が可能です。

CAT-6A(カテゴリー6A): 最大通信速度は10Gbpsに対応。将来的にインターネット回線がさらに高速化したり、NAS(ネットワークHDD)などの高速デバイスを使う場合に威力を発揮します。

現在はまだ多くの家庭で1Gbpsの光回線が主流ですが、将来的に10Gbpsのサービスが普及することも十分に考えられます。せっかく壁の中にケーブルを配線するなら、将来性を見据えてCAT-6A以上のケーブルを選ぶことを強くおすすめします一条工務店でオプションとして選択できる場合も多いので、ぜひ検討してみてください。

【後悔しないために】一条工務店の家を建てる前のWi-Fi計画チェックリスト

【後悔しないために】一条工務店の家を建てる前のWi-Fi計画チェックリスト

これから一条工務店の家を建てる方、あるいはリフォーム・リノベーションを検討されている方は、入居後のWi-Fi問題に悩まされないためにも、以下のチェックリストを参考に「建てる前」にしっかりと計画を立てましょう。

情報コンセント(LANポート)の配置計画

PCを使う可能性のある全ての部屋: 書斎、子供部屋、リビング、寝室など、PCを使う可能性のある部屋には必ず情報コンセントを設置しましょう。

テレビを置く場所: スマートテレビやFire TV Stick、ゲーム機などは有線LAN接続が可能なものが多いため、テレビを置く壁には必ず情報コンセントを。

将来の利用場所: 家族構成の変化や、スマート家電の増加なども想定し、少し多めに設置しておくのが賢明です。後から追加するのは困難です。

LANケーブルの規格は「CAT-6A」以上で指定

ハウスメーカーへのオプション費用がかかるかもしれませんが、将来的な通信速度の向上に備え、壁内に配線するLANケーブルはCAT-6A以上を指定しましょう。

これにより、10Gbpsの光回線や対応機器を導入した際に、その性能を最大限に引き出すことができます。

「空配管」の設置で将来に備える

壁の中にLANケーブルを通すための「空の管」(空配管)を設置しておくことを検討しましょう。

これにより、将来的に通信規格が変わったり、ケーブルが故障したりした場合でも、壁を壊さずに新しいケーブルに入れ替えることが可能になります。これは非常に重要なポイントです。

情報ボックス(ホームゲートウェイ収納部)の適切な場所

家の中心部: Wi-Fiルーターから発せられる電波を家全体に効率よく届けるため、できるだけ家の中心部に情報ボックスを設置しましょう。

2階の吹き抜け近く: 床暖房パネルの電波遮断を考慮すると、可能であれば2階の吹き抜けに近い場所など、上下階への電波が通りやすい位置に設置するのが理想的です。

アクセスしやすい場所: ルーターの再起動やケーブルの抜き差しが必要になることも想定し、簡単にアクセスできる場所を選びましょう。

高速インターネット回線とプロバイダの選定

「IPv6/IPoE」対応のプロバイダ: 現在主流の高速インターネット回線では、「IPv6/IPoE」方式に対応しているプロバイダを選ぶことが重要です。これにより、従来のIPv4/PPPoE方式で発生しがちな混雑を避け、より快適な通信が可能です。

光回線の種類: 一条工務店の家では、可能な限り高速な光回線(例:NTTフレッツ光クロス、auひかり、NURO光など、お住まいの地域で利用できるもの)を検討しましょう。

これらのチェックリストを基に、設計担当者と入念な打ち合わせを行うことで、入居後もストレスなく快適なWi-Fi環境を享受できるはずです。

まとめ:一条工務店とWi-Fiの快適な共存を目指して

一条工務店の家は、その素晴らしい住宅性能ゆえに、Wi-Fiの電波特性に影響を与えることがあります。床暖房パネルや高気密・高断熱の壁は、電波にとっては乗り越えるべきハードルとなるのです。

しかし、この問題は「解決できない」わけではありません。適切な知識と対策を講じることで、家中のどこでも快適なWi-Fi環境を構築することは十分に可能です。

今回の記事でご紹介したポイントをまとめると、以下のようになります。

  • 原因の理解: 一条工務店の構造的特性(床暖房、高気密・高断熱の壁)がWi-Fi電波を阻害する主な原因であることを理解する。
  • 現状把握: Webブラウザで利用できるツールを使って、現在のWi-Fi強度を測定し、電波の弱い場所を特定する。
  • 高性能Wi-Fiルーター: コストを抑えつつ、主要なエリアのWi-Fiを改善したい場合に有効。我が家もこの選択で一定の快適さを手に入れました。
  • メッシュWi-Fi: 家全体をシームレスにカバーし、階をまたぐ問題や電波の死角を根本的に解決したい場合に最適。導入コストは高めですが、効果は絶大です。
  • 有線LANの活用: 最高の安定性と速度を求めるなら有線LAN。特にPC、テレビ、ゲーム機など、重要なデバイスには有線接続を強く推奨。
  • 新築時の計画: これから家を建てるなら、情報コンセントの配置、CAT-6A以上のLANケーブル、空配管、情報ボックスの場所、高速プロバイダの選定など、徹底したWi-Fi計画を。

一条工務店の家は、生涯にわたる快適な暮らしを提供する素晴らしい住まいです。そこに、デジタルライフの基盤となる快適なWi-Fi環境が加われば、その価値はさらに高まるでしょう。

この記事が、あなたのWi-Fiストレス解消の一助となり、一条工務店の家での生活がより豊かなものになることを心から願っています。もしこの記事を読んでさらに疑問に感じたことや、具体的な相談がありましたら、ぜひお気軽にご質問ください。

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