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一条工務店の固定資産税はいくら?築10年オーナーが実額と軽減終了後の推移を公開

日本の郊外に建つ、白い外壁でモダンな2階建て一戸建て住宅

新築からしばらくして届く、固定資産税の納税通知書。

「思っていたより高い……」「一条工務店の家って固定資産税が高いの?」「そもそも、いくらが普通なの?」と不安になる方は少なくありません。

実は一条工務店の家は高断熱・高性能で建物の質が高いぶん、家屋の評価額が下がりにくく、固定資産税がやや高めになりやすい傾向があります。

この記事では、東海地方で2010年代にセゾンA(約40坪前後)を建てた築10年オーナーが、実際の固定資産税(家屋分の概算)と、新築の軽減措置が切れた前後でどれくらい変わったのかをリアルにお伝えします。

制度の仕組みや軽減措置もあわせて解説するので、通知を見て不安な既存オーナーも、これから建てる方も参考にしてください。

この記事でわかること

  • 一条工務店の固定資産税が「高い」と言われる理由と仕組み
  • 築10年オーナーの実際の固定資産税額(家屋分の概算)と軽減終了後の推移
  • 新築住宅・長期優良住宅で使える固定資産税の軽減制度と注意点
  • 太陽光設備(10kW超)にかかる償却資産税の扱い
目次

一条工務店の固定資産税は「高い」と言われるのはなぜ?

一条工務店の固定資産税は「高い」と言われるのはなぜ?

「一条工務店は固定資産税が高い」という声をよく見かけます。

結論から言うと、一条工務店だから特別に高い税率がかかるわけではありません

仕組みを理解すると、なぜ高く感じやすいのかが見えてきます。

固定資産税の仕組みと決まり方

固定資産税は、毎年1月1日時点で土地・家屋・償却資産を所有している人に、その資産のある市町村が課税する地方税です。

税額は次の式で決まります。

固定資産税額 = 課税標準額(固定資産税評価額)× 標準税率1.4%

評価額は購入価格や建築費そのものではなく、市町村が独自に評価した「固定資産税評価額」が使われます。

家屋の場合、同じ家をもう一度建てたらいくらかかるか(再建築価格)をもとに、築年数に応じた補正を加えて算出されるのが基本です。

税率は多くの自治体で標準税率の1.4%ですが、自治体によって異なる場合があります。

一条工務店の家屋評価額が下がりにくい理由

家屋の固定資産税は、築年数が経つと「経年減点補正」で評価額が少しずつ下がっていきます。

ところが一条工務店の家は、高断熱の外壁・樹脂サッシ・全館床暖房など、評価に反映されやすい設備や仕様が多く、再建築価格が高めに出やすいのが特徴です。

その結果、同じ延床面積でも一般的な木造住宅より評価額が高くなり、固定資産税が「高い」と感じられやすくなります。

とはいえ、これは裏を返せば「資産価値の高い家」ということでもあります。

建物の価格や坪単価の考え方は、こちらの記事で実オーナーの数字とあわせて解説しています。

構造によっても評価額の下がり方は違う

実は固定資産税評価額の下がり方は、住宅の「構造」によっても差があります。

総務省の固定資産評価基準では、木造家屋と非木造家屋(鉄骨造・鉄筋コンクリート造など)とで、それぞれ別の経年減点補正率表が定められています。

一般的に、鉄骨造やRC造は木造より法定耐用年数が長く設定されているため、評価額が下がりきるまでの期間が木造より長くなる傾向があります。

つまり、固定資産税が高くなりやすいのは一条工務店に限った話ではなく、「高性能・高耐久な家」全般に共通する傾向と言えます。

参考:他ハウスメーカーオーナーが公開している固定資産税

個人ブログで公開されている実例では、鉄骨系ハウスメーカーで次のような金額が紹介されています(延床面積・地域・軽減の残り年数はブログごとに異なるため、あくまで参考値です)。

  • 積水ハウス(鉄骨・延床約41坪):家屋の評価額(約1,158万円)から試算すると、長期優良住宅の軽減適用中で家屋分は年8万円台(軽減が終わると約16万円台)
  • ヘーベルハウス(重量鉄骨・延床約34坪):長期優良住宅の軽減適用中で家屋分は年12万円台、軽減が終わると約24万円台まで上がる

※上記は個人ブログで公開された評価額・税額をもとにした参考値です。地域・評価時期・仕様は当記事のわが家の事例とは異なります。断定的な比較ではなく、あくまで「鉄骨系は下がりにくい」傾向をつかむための参考情報としてご覧ください。

戸建てにするかマンションにするか迷っている方のために、固定資産税の観点でも簡単に触れておきます。

新築住宅の軽減が適用される期間は、マンションの方が戸建てより2年長く設定されています。

戸建てが一般3年間・長期優良住宅5年間の適用に対し、マンションなどの中高層耐火建築物は一般5年間・長期優良住宅7年間、建物分の税額が半額(1/2)になります。

この点だけ見るとマンションが有利に思えます。

金額の目安も見ておきましょう。

マンションの固定資産税は、立地の地価によって金額の幅が大きく、年間10万〜30万円程度が一般的な目安とされています。

この金額には建物分だけでなく、土地の共有持分にかかる固定資産税も含まれています

マンションは戸建てのように「自分の土地」を単独で持つのではなく、住戸ごとの専有面積に応じて敷地全体を「共有持分」として所有する形になるため、納税通知書には土地分・建物分が合算された金額が記載されます。

都心・高地価エリアの物件では土地の持分評価額も高く、軽減が終了すると30万円前後になるケースもある一方、郊外や地価の低いエリアでは10万円台に収まることも珍しくありません。

ちなみに、本記事で紹介したわが家の固定資産税(家屋分14万円台)は、土地分を含まない建物のみの金額です。

戸建ての場合は土地を単独で所有するため、固定資産税の通知書でも「土地」「家屋」の欄がそれぞれ独立して記載されます。

マンションと単純比較する際は、この「合算表示か、内訳表示か」という違いも押さえておくと誤解がありません。

約40坪の一条工務店の戸建て(家屋分14万円台+別途土地分)は、マンションの目安レンジと比べても極端に高いわけではない水準といえます。

その理由は、長い目で見るとマンションの固定資産税は下がりにくいという特徴にもあります。

マンションの多くはRC造(鉄筋コンクリート造)で、木造の戸建てより評価額が下がるスピードが緩やかだからです。

建物の評価額が最低ラインまで下がる年数の目安は木造で約27年ですが、RC造は約60年とされ、その間ずっと評価額が高めに保たれます。

一方で、マンションは土地を多くの住戸で分け合う「持分」となるため、土地分の固定資産税は戸建てより小さくなりやすいというメリットもあります。

一条工務店のような木造戸建ては「建物の評価額は高めに出やすいが、経年で下がっていく」、マンションは「土地分は軽いが、建物の評価額が長く下がらない」——というのが、固定資産税から見た大まかな住み分けです。

一条工務店の固定資産税はいくら?築10年オーナーの実例

一条工務店の固定資産税はいくら?築10年オーナーの実例

ここからは「実際いくら払っているの?」という一番気になる部分を、東海地方で2010年代にセゾンA(約40坪前後・長期優良住宅)を建てたわが家の実例でお伝えします。

金額は個人が特定されない範囲に丸めた概算で、以下はいずれも「家屋(建物)分」のみです。

土地の固定資産税は別途かかります。

わが家の固定資産税(家屋分)の概算額

わが家の家屋分の固定資産税は、ざっくり次のように推移しました。

  • 新築〜5年目(軽減適用中):年9万円台
  • 6年目〜現在(築10年・軽減終了後):年14万円台

後述する長期優良住宅の軽減措置が効いていた最初の5年間は年9万円台に抑えられていましたが、軽減が切れた6年目におよそ5万円ほど上がり、年14万円台になりました

「急に上がった」と驚くオーナーが多いのは、この軽減終了のタイミングが理由です。

新築軽減が切れた前後の推移

推移をグラフと表にすると、軽減終了の影響がひと目でわかります。

期間家屋分の固定資産税(概算)状態
新築1〜5年目年9万円台長期優良住宅の減額(1/2)を適用中
6年目〜現在(築10年)年14万円台減額終了・通常課税

※金額は概算値で、家屋分のみ。土地分は含みません。評価額は3年ごとの評価替えなどで変動します。

一般的な目安と「自治体によって異なる」注意点

一条工務店に限らず、新築の一戸建て(土地+家屋)の固定資産税は、年10万〜20万円程度になるケースが多いとされています。

ただし、評価額・面積・自治体の税率・土地の立地によって大きく変わるため、あくまで目安です。

わが家の家屋分14万円台に土地分を足すと、体感としては一般的な戸建ての水準に収まっています。

正確な金額は、納税通知書に同封される課税明細書で「家屋」と「土地」それぞれの評価額を確認するのが確実です。

固定資産税を軽減する制度と一条オーナーが知るべき注意点

固定資産税を軽減する制度と一条オーナーが知るべき注意点

固定資産税には、新築住宅を対象にした軽減制度があります。一条オーナーが特に押さえておきたいポイントを整理します。

新築住宅の減額特例(一般3年・長期優良住宅5年)

新築住宅は、一定期間、家屋分の固定資産税が2分の1に減額されます。戸建ての場合の期間は次のとおりです。

  • 一般の新築住宅(戸建て):3年間、税額を1/2に減額
  • 認定長期優良住宅(戸建て):5年間、税額を1/2に減額

この措置は令和8年3月31日までに新築された住宅が対象とされています。

わが家が最初の5年間だけ税額を抑えられていたのは、この長期優良住宅の減額が効いていたためです。

「6年目に急に上がった=異常」ではなく、制度どおりに通常課税へ戻っただけなので、慌てる必要はありません。

長期優良住宅・省エネ性能による特例

一条工務店の家は長期優良住宅の認定を取っているケースが多く、その場合は上記のとおり減額期間が戸建てで5年に延びます。

ただし、この特例を受けるには新築の翌年1月31日までに市町村へ申告(認定通知書の写しなどを提出)する必要があります。

多くはハウスメーカーや自治体側で案内がありますが、詳しくは国土交通省の解説と、お住まいの市町村の固定資産税窓口で確認してください。

太陽光設備(10kW超)は「償却資産税」の対象になる?

一条オーナーが気になりやすいのが、太陽光発電設備にかかる税金です。

固定資産税の課税対象には、土地・家屋のほかに事業用の設備を対象とする「償却資産」もあり、太陽光発電設備はこれに該当することがあります。

一条工務店の太陽光発電システムは、パネル自体が屋根材として家屋と一体になっている屋根材一体型を採用しています(新築時の設計が前提で、後付けはできない仕様です)。

複数の自治体の案内によると、この屋根材一体型は「家屋の一部」として評価されるため、太陽光専用の償却資産としての申告は不要とされています。

わが家でも10kW超の太陽光を載せていますが、償却資産税を意識した手続きや納税の実感がなかったのは、この屋根一体型という設置方式そのものが理由だったと考えられます。

ただし、これは「太陽光がまったく課税されていない」という意味ではありません。

屋根一体型のパネル分も含めて家屋の評価額に反映され、結果的に家屋の固定資産税に上乗せされていると捉えるのが正確です。

前段でお伝えした「一条工務店の家屋評価額が下がりにくい理由」は、この屋根一体型太陽光も一因と言えます。

正確な扱いは自治体によって判断が分かれることもあるため、気になる方はお住まいの市町村の資産税担当窓口に確認すると確実です。

太陽光10kWの確定申告・税金については、こちらで実体験を詳しくまとめています。

まとめ|一条工務店の固定資産税を正しく理解して備えよう

まとめ|一条工務店の固定資産税を正しく理解して備えよう

一条工務店の固定資産税は「高い税率がかかる」のではなく、高性能で家屋の評価額が下がりにくいために高く感じやすいのが実態です。

仕組みと軽減制度を知っておけば、通知書を見ても慌てずに済みます。

これから建てる人・住み続ける人が押さえるべきポイント

最後に、一条工務店の固定資産税で覚えておきたいポイントをまとめます。

  • 固定資産税は「評価額 × 1.4%」。一条の家は評価額が高めに出やすい
  • 新築の家屋分は一般3年・長期優良住宅は5年、税額が1/2に減額される
  • 軽減が切れる6年目(長期優良)にステップアップするので、家計に織り込んでおく
  • わが家の実例では家屋分が年9万円台→14万円台に(土地分は別)
  • 10kW超の太陽光は償却資産税の対象になりうるが、扱いは自治体・設置形態次第

固定資産税は毎年かかる維持費の一部です。火災保険や修繕費なども含めた「住み続けるコスト」全体で考えると、一条工務店の家との付き合い方がより見えてきます。

維持費トータルについては、別記事で詳しくまとめる予定なので、あわせてチェックしてみてください。

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