去年の夏、我が家の一条工務店のエアコンが突然冷えなくなりました。
猛暑のなか「なんとなく効きが悪いな」と我慢して使っていたのですが、結局これが故障のサインで、最終的にエアコン本体を新しい機種に交換することになりました。
一条工務店の標準エアコンは「長府製作所(ちょうふ)」製のRAYエアコンという少し特殊なタイプで、床暖房と一体になっています。
そのため「評判はどうなの?」「壊れたら交換費用はいくら?」と気になっている方も多いはず。
この記事では、実際に故障・交換を経験したオーナーとして、評判・費用・寿命のリアルを包み隠さずお伝えします。
📋 この記事でわかること
- 一条工務店の長府製RAYエアコンの仕組みと、RAY4037・4042Xなど型番ごとの違い
- 実オーナーが感じた長府エアコンの評判・口コミ(良い点・気になる点)
- 夏に故障してその場で交換した実体験(RAY4037E1へ載せ替え)
- 交換費用は室内機なら5〜6万円・室外機まで壊れると約30万円になる理由
- 寿命・保証期間の目安と、交換費用に備えるためにやるべきこと
一条工務店の長府製RAYエアコンとは?床暖房と一体の特殊な仕組み

まず前提として、一条工務店の標準エアコン「RAYエアコン」は、家電量販店で売っている一般的なエアコンとは中身がまったく別物です。この違いを理解しておかないと、後半の「交換費用がなぜ高いのか」がピンとこないので、最初に仕組みから整理します。

長府製作所と「熱源機兼室外機」という仕組み
RAYエアコンを作っているのは、山口県下関市に本社を置く「株式会社長府製作所(ちょうふせいさくしょ)」。
石油・ガス給湯器や太陽熱利用機器などを幅広く手がける東証上場の住宅設備総合メーカーで、決して無名の会社ではありません。
「長府 エアコン」で検索して初めてメーカー名を知った、という一条オーナーも多いと思います。
そしてここが最重要ポイントなのですが、一条工務店のRAYエアコンは「ヒートポンプ式温水熱源機付エアコン」という仕組みです。
外に置いてある機械(いわゆる室外機)が、じつは単なるエアコンの室外機ではなく、家じゅうの床暖房のお湯をつくる「熱源機」を兼ねているのです。
- 冬:熱源機で水を温め、そのお湯を家全体に張りめぐらせた床暖房配管に循環させて家を暖める(+エアコン暖房)
- 夏:その同じ機械がエアコンの室外機として働き、部屋を冷やす
一般的な住宅なら「床暖房の熱源機」と「各部屋のエアコン室外機」は別々ですが、一条工務店では1台のヒートポンプ式温水熱源機で床暖房とエアコンを兼用しています。
省スペースで効率的な反面、この「一体構造」が、後述する交換費用の高さに直結してきます。
ちなみに以下が我が家で使っているRAY4037の室外機が以下です。


RAY4037・RAY4042・RAY4042Xの違いと価格
RAYエアコンは、建てた時期によって型番が異なります。代表的な機種を比較すると次のとおりです。
| 型番 | 位置づけ | 特徴 | 参考価格(室外機込み) |
|---|---|---|---|
| RAY4037 | 旧モデル | 再熱除湿あり(湿度だけ下げやすい)。我が家が長く使っていた機種 | ― |
| RAY4037E1 | 後継の交換用 | 今の室外機に対応。私が故障時に載せ替えた機種 | ― |
| RAY4042 | 現行標準 | 再熱除湿なしの世代 | ― |
| RAY4042X | 最新モデル | R32冷媒・IoT対応・単相200V/15A・温水出力6.3kW | 定価66万円(税込) |
ポイントは「施主が型番を自由に選べるわけではない」という点。
基本的にその時期の標準機種か、今ある室外機に対応した機種になります。
私が交換したのも、最新のRAY4042Xではなく、既存の室外機に対応したRAY4037E1でした。
最新式ではありませんが、部屋はしっかり冷えていて快適に暮らせています。
一条の長府エアコンの評判・口コミ|実オーナーの本音
「長府 エアコン 評判」と検索する方が多いので、実際に10年以上使ってきたオーナーとして、良い点・気になる点を正直にまとめます。
ネットの評判は賛否が割れがちですが、住んでみての実感ベースでお伝えします。
良い評判・メリット(1台で床暖房兼用・しっかり冷える)
- 1台で床暖房とエアコンを兼ねられる…室外機が1つで済むので家の外まわりがスッキリ。マルチに機器を置かなくていいのは大きな利点です。
- 冷房能力は十分…最新機種でなくても、リビングをしっかり冷やしてくれます。交換後のRAY4037E1でも真夏に不満はありません。
- 床暖房とセットで家の温熱環境が安定…冬の床暖房の快適さは一条の代名詞。その心臓部を担っているのがこの熱源機です。
床暖房まわりの電気代や使い勝手については、こちらの記事で詳しくまとめています。

気になる評判・デメリット(型番を選べない・修理業者が限られる)
- 機種を自分で選べない…量販店のように「省エネ最上位モデル」を指名買いはできません。
- 清掃・メンテの自由度が低い…市販機ほど分解掃除がしやすいわけではなく、プロのクリーニングに頼る場面が増えます(我が家はダスキンで2台まとめて約25,000円でした)。
- 修理・交換できる業者が限られる…床暖房と一体の特殊な機械なので、街の電気屋さんでは対応が難しく、基本は一条工務店や長府系のルートになります。これが後述の費用の高さにつながります。
【実体験】RAYエアコンが夏に故障→その場で交換した話

ここからが、この記事でいちばんお伝えしたい情報です。
去年の夏に実際に故障・交換を経験したので、その一部始終と、かかった費用を包み隠さず書きます。
「一条工務店 エアコン 故障」で調べている方の参考になれば幸いです。
急に冷えない→お客様センターに連絡→1週間後に交換
症状は「急にエアコンが冷えなくなった」ことでした。
まったく効かないわけではなく、なんとなく冷えが弱い状態。
猛暑のなか、しばらくは我慢して使っていました。ただ、明らかに以前より効きが悪いので、一条工務店のお客様センターに連絡しました。
連絡してから業者の方が実際に見に来てくれたのは約1週間後。
夏の繁忙期なので、すぐには来られないようです。それまでは効きの弱いエアコンで耐えるしかありませんでした。
ここは正直つらかったポイントで、「おかしいな」と思ったら早めに連絡しておくのが賢明だと痛感しました。
来てくれた業者さんがその場で点検し、開口一番「これは交換しないとダメですね」。
そしてなんと、その場でエアコン本体(室内機)を新しい機種RAY4037E1に交換してくれました。
修理ではなく載せ替えです。


交換費用は5〜6万円|でも室外機まで壊れたら約30万コース
気になる費用ですが、私のケースは全部で5〜6万円ほどで済みました。
というのも、壊れていたのはエアコン本体(室内機)だけで、外にある室外機(熱源機)は無事だったからです。
室内機の載せ替えだけなら、この程度の金額でおさまりました。
ただ、業者さんにこう言われました。「もし室外機まで壊れていたら、床暖房ともつながっているので30万円コースになっていましたよ」と。
同じ「エアコンの故障」でも、室内機だけなのか、室外機(熱源機)まで逝ってしまったのかで、費用が5〜6万円と約30万円に大きく分かれるのです。
これがRAYエアコン交換費用のいちばん大事なポイントです。
💰 故障箇所で費用はこれだけ違う
- 室内機だけの故障:本体載せ替えで5〜6万円ほど(私のケース)
- 室外機(熱源機)まで故障:一式交換で約25〜32万円
ちなみに、こうした急な故障のダメージを少しでも減らすには、日ごろのクリーニングで負荷をかけすぎないことも大切です(具体的な備えは後半でまとめます)。
なぜ室外機込みだと約30万?市販エアコン15万との決定的な違い
ここで多くの方が疑問に思うはずです。
「家電量販店なら14畳用のエアコンが本体+室外機セットで15万円くらいなのに、なぜ一条だと室外機込みで30万もするの?」と。
私も同じ疑問を持ったので、理由を調べてみました。
結論から言うと、一条の室外機は「ただのエアコン室外機」ではなく、家じゅうの床暖房を動かす“心臓”そのものだからです。理由を分解すると3つあります。
- 中身が別物(熱源機である)…市販エアコンの室外機は冷媒を圧縮するだけの装置。一方でRAYの室外機は、水を温めて床暖房に循環させる「ヒートポンプ式温水熱源機」。担っている役割の規模がまったく違います。
- 基本は“一式交換”になる…熱源機は床暖房とエアコンの共通の熱源なので、制御仕様を合わせる必要があります。そのため室外機だけをポン付けで替えるのは現実的でなく、実務では「室外機+床暖房室内機+エアコン室内機」の一式交換になりやすいのです。
- 扱える業者が限られる…特殊な一体システムのため、対応できるのは一条工務店・長府系のルートが中心。市販機のような価格競争が起きにくく、費用が下がりにくい構造です。
実際、最新のRAY4042Xは長府製作所の定価で66万円(税込)。
これが一条工務店価格になると、古い機械の撤去・処分費や工賃を含めておおむね25〜32万円が交換費用の相場とされています(複数の一条オーナー・リフォーム事業者の情報が一致)。
「エアコン1台の値段」ではなく「家の暖房システムの心臓部の値段」だと考えると、金額の大きさにも納得がいきます。
逆に言えば、室外機まで交換するような大きな工事のときは、金額が大きいぶん相見積もりで比較する価値が大きいということでもあります。
RAYエアコンの寿命・保証と、交換費用に備える方法

最後に、「あとどれくらい使える?」「壊れる前にできることは?」という視点で、寿命・保証と、交換費用への備えをまとめます。
寿命・保証期間の目安
RAYエアコンの寿命は、一般的に7〜8年ほどが目安とされています。
ただしこれはあくまで目安で、我が家の場合は10年ほど故障なく動いていました。
使い方や当たり外れもあるので、7〜8年を過ぎたら「いつ壊れてもおかしくない」と心づもりしておくくらいがちょうどよいと思います。
保証については、我が家の書類を確認したところ、本体は1年、冷却(冷媒)系の主要部品は5年という内容でした。
保証期間は引き渡し時期や契約によって変わる可能性があるので、正確なところはご自宅の保証書と一条工務店に確認するのが確実です。

交換費用を抑える3つの備え

高額な交換費用にビクビクしないために、私が実体験から「やっておくべき」と感じた備えは次の3つです。
- 定期クリーニングで寿命を延ばす…ホコリや汚れは負荷や不調の原因に。プロのエアコンクリーニングで、故障リスクと効きの低下を抑えられます。
- 市販エアコンの併用も選択肢に…寝室や子ども部屋など、床暖房と切り離せる部屋には、あえて安価な市販エアコンを増設しておくと、RAY本体への負荷分散にもなり、万一の故障時も部屋を冷やせて安心です。
- 室外機交換が必要なときは相見積もりを…約30万円規模の工事は、一条ルートだけでなく複数社の見積もりを取って比較する価値があります。
エアコンの効きは電気代にも直結します。我が家の直近の電気代の実績は、こちらの記事でまとめています。あわせてどうぞ。

まとめ:一条工務店の長府エアコンと賢く付き合うには
一条工務店の長府製RAYエアコンは、床暖房と一体のヒートポンプ式熱源機という特殊な仕組みです。
だからこそ「1台で床暖房も冷房もまかなえる」快適さがある一方、故障して室外機(熱源機)まで交換するとなると約30万円と、市販エアコンとは桁違いの費用がかかります。
ただ、私のように室内機だけの故障なら5〜6万円ほどで済むケースもあります。
大切なのは、①仕組みと費用の分かれ道を知っておくこと、②7〜8年を過ぎたら壊れる前提で備えること、③室外機交換のような大きな工事は相見積もりで比較すること。
この3つを押さえておけば、いざというときも慌てずに済みます。
一条工務店のエアコンと長く賢く付き合うために、この記事が参考になればうれしいです。

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